週刊ベースボールONLINE

西武・秋山翔吾のコラム

今週のテーマ=二番&ドラフト

 


当連載を務める秋山翔吾選手への質問を募集します。上記のリンクからお寄せください

盗塁王獲得をアシストするために


今年の終盤、二番を打ったことで、野球人としてまた大きくなった/写真=高塩隆


 まず、11月に行われる「侍ジャパン」強化試合のメンバーに選出していただき、本当にうれしいです。チームの代表として、日本の代表として、しっかりと準備し、勝利に貢献したいと思います。やっぱり昨年のプレミア12にも出場しましたし、日本代表への思いは強いですから。

 世界を相手に、また数多くの経験を積めますが、今年はシーズンでも昨年とは違った経験をしました。終盤、二番に座ったことです。昨年、僕は一番を任され、とにかく積極的に打つと決めました。それは自分の居場所を作るためというか、自分はこういう選手だということを周囲にアピールする意味合いもありました。その結果、シーズン最多の216安打をマークできましたが、自分本位のバッティングだったところもあって、後を打つ栗山(巧)さんや浅村(栄斗)にすごく負担をかけて申し訳ないという思いもありました。

 そして今年、二番を打ったときに一番に座ったのが金子(侑司)。オリックスの糸井(嘉男)さんと盗塁王を争っていましたし当然、僕はタイトル奪取をサポートしなければいけません。後を打つ三番の浅村も最後、上り調子でした。だから、余計に僕の打席で金子に走ってもらえれば浅村は投手との対決だけに集中することができる、という考えが強まりましたね。

 金子が走るのを待って、時に2ストライクまで打つことを自重することもありました。自分勝手な打撃はできません。でも、金子は自分の居場所を作るために必死。それは1年前の自分と重なります。昨年、栗山さんや浅村が僕のために我慢してくれたことを、今度は自分がやることになっただけ。二番を打つこと自体は初めてではないですけど、“走れる一番”のあとで打撃をするのはあまり経験のなかったこと。だから勉強になりましたし、あらためて2008年、今は巨人の片岡(治大)さんが一番のとき二番を打った栗山さんのすごさを感じました。献身的な打撃をしながら最多安打のタイトルを取って、打率も3割(.317)をマークしたんですから。大変でしたけど、この経験は生かさなければいけません。

テレビ画面から騒ぎ声が聞こえて…


八戸大では秋山[左]と塩見が同時にドラフトで指名された/写真=BBM


 さて、話はガラリと変わって先週の木曜日(10月20日)、ドラフト会議がありました・・・

この続きはプレミアムサービス
登録でご覧になれます。

まずは体験!登録後7日間無料

登録すると、2万本以上のすべての特集・インタビュー・コラムが読み放題となります。

秋山翔吾の“Show Must Go On!!”

秋山翔吾の“Show Must Go On!!”

現役選手による隔週連載コラム。

関連情報

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング