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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」
プロで活躍するためには「恐怖」と「不安」を持つことが必要なんです

 

 プロ野球も15試合以上を消化しましたね。スタートダッシュで勢いに乗ったチーム、なかなか波に乗れないチームがはっきりし始めました。その中で、今年はルーキーたちの当たり年だなあ、と感じます。週ベでも先週号で新人特集をしていましたが、開幕スタメンを奪いレギュラーとして活躍するルーキーが多いですよね。古巣でいうと、楽天茂木栄五郎選手などは、今やチームに欠かせない存在になっています。阪神高山俊選手、オリックス吉田正尚選手などもバリバリやっていますし、みんなが魅力的ですよ。僕の新人のときとは大きな違い……当然ですけどね(笑)。

今年は新人の当たり年ですね。古巣・楽天の茂木も大活躍。うれしいですが、球団は今こそ気持ちを引き締めてほしいですね/写真=大賀章好


 僕は、ルーキーのときに当時西武の球団編成・管理部長だった根本陸夫さんから言われた言葉が今でも忘れられません。それは「タニマチは作るな!」です。ファンの方などと仲良くなるのは構わないのですが、ご飯を食べに行くときは「絶対に自分で支払いをしろ」と言われていました。理由は一度おごってもらうと「大久保さん」から「君」に変わる。3度目くらいから「君」から「デーブ」に変わる。そしていつしか「オイ!」と呼ばれ始め、さまざまな頼みごとをされるようになり、なかなか断れなくなる、ということ。その言葉を守り、当時、ご飯を食べに行くのも先輩たちだけでしたね。今でもその言葉を守っていますよ(笑)

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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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