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デーブ大久保コラム

ミスが起こりやすいプレーは避けるべきです。スキを突いた広島の攻撃は見事でした

 

日本シリーズ第2戦の6回、菊池がバスターを仕掛け三遊間に打ちました。なぜ菊池が三遊間にバスターしたのか……この写真の左下を見てください。日本ハムの遊撃手の中島卓がここにいるんです!!そりゃあバスターしますよ/写真=BBM


 私が楽天の監督を務めた1年間、橋上秀樹(現西武野手総合コーチ)さんにヘッドコーチをお願いしていました。その橋上さんにキャンプ中「走者一、三塁の重盗で、ピッチャーカットが、一番ミスが出やすいという統計が出ているから、今年の楽天はそのオプションは使わないで行こう」と言われ、採用しました。

 この話で、何のことだか分かりましたね?そう、日本シリーズ第1戦の2回裏、広島の攻撃。一死一、三塁から、一塁走者の安部友裕が二盗を仕掛けました。このときに日本ハムの捕手・大野奨太が先発の大谷翔平への返球で重盗を防ごうとしましたが、大谷がこれを避けてしまった。これで三塁走者が生還し先制点を奪いました。

 私が指揮した1年間、ピッチャーカットは廃止。二塁への送球は遊撃手、もしくは二塁手がカット。または疑投、疑投後の三塁送球のパターンしかやりませんでした。ピッチャーはどうしても投球に集中してしまい、サインを見落としがちなんですね。このプレーを見て、あらためて統計どおりになるんだなあ、と確信しました。

 それと第2戦にも面白い場面がありました・・・

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デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

デーブ大久保の「さあ、話しましょう!」

元楽天監督、現解説者の「デーブ」こと大久保博元氏の連載コラム。

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