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巨人・鈴木尚広のコラム

今週のテーマ「“感じ取る力”の身につけ方」

 


当連載の著者、鈴木尚広選手への質問を募集します。上記のリンクからお寄せください

神社で学び、美術館で修正


 野球以外の世界で活躍される方々、特にその道を究めたトップの方のお話を聞くと刺激を受けますし、“本物”に触れることは大切なことです。彼らの言葉のなかには、他競技であっても、スポーツと全く関係のない世界のお話であったとしても、自分を成長させるチャンスとヒントが無限に隠されており、それを“感じ取る力”はとても重要な能力だと思っています。“感じ取る力”はいわゆる“感性”と置き換えてもいいのですが、そこには“第六感”と呼ばれる、五感を超えた理屈では説明できない感覚も含まれています。気持ちが純粋ではないと持てない力・感覚で、物事に対して先入観や余計な考えを持っていると、クリアに見えず濁ってしまう。良いものが目の前にあるのに、素通りしてしまうことにもなりかねません。純粋な気持ちでいれば感じ取れるものですが、鈍感になってしまうときも稀にあるものです。

 そういうとき、僕は神社へ足を運びます。静寂に包まれた神社の境内は、精神性の高い清い空気が流れていて、自分の精神もクリアになるイメージ。心地良い空気に触れて邪念を洗い流し、凝り固まった思考をほぐして、純粋さを取り戻すわけです。

 僕は一度神社を訪れるとかなりの時間を過ごしてしまうのですが、次第に感覚が研ぎ澄まされていくのが分かります。何を見るわけでも、何をするわけでもないんです・・・

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鈴木尚広『快足の“すゝめ”』

鈴木尚広『快足の“すゝめ”』

普段の様子ももちろんですが、特に僕とは切っても切り離すことができない“走塁”について、考え方(僕の哲学)やテクニック、トレーニング方法などをお伝えしていければと思っています。

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