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立浪和義のコラム

WBC初戦で感じた1点の重要性

 

松田の3ランで試合の雰囲気がガラリと変わった/写真=高原由佳


 短期決戦では“1点”が勝負の行方を左右します。先制点、相手に流れが行きかねない場面での追加点、相手の反撃への気力を奪うダメ押し点。もちろん、ディフェンス面から言えば、その“1点”を取らせないことが重要になります。

 第4回WBC・初戦のキューバ戦(3月7日)は11対6と点数だけを見たら荒っぽい試合でしたが、内容的には“1点”の重要さを強烈に感じさせる展開でした。

 まず、先発の石川歩。私は初戦はエースの菅野智之で“是が非でも勝つ”という姿勢を見せてもいいと思ったのですが、2戦目のオーストラリア戦を重視し、かつシンカー系の落ちる球を得意とする石川のほうがキューバ打線に相性がいいという判断でしょう。

 結果は、といえば、完全に脱帽です!あのすさまじい緊張感の中で常にストライクを先行させ、真っすぐのキレもあった。素晴らしいピッチングでしたね。

 加えて、それを守備も盛り上げた。初回、不運なヒットとエラーで無死一、二塁のピンチとなりましたが、ここでセカンドの菊池涼介が鮮やかなスライディングキャッチから併殺・・・

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立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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