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立浪和義のコラム

守備の不安がある阪神。セは混戦が続くはず

 

広島逆転のカギを握るのが菊池だ/写真=湯浅芳昭


菊池不在時の首位交代


 開幕から首位を走っていた広島がGWで急失速し、今度は阪神が首位に立っています。

 両者が入れ替わるターニングポイントになったのが、5月5日からの直接対決3連戦[甲子園]でした。広島は、まさかの3連敗。2試合目となる6日の試合では、阪神が9点差を逆転するドラマチックな勝利を飾っています。

 3試合で広島は8点、12点、6点と信じられない大量失点をしています。当然、投手陣の不振と阪神打線の好調さもありますが、やはり、あの男の不在を強く感じました。

 広島のセカンド・菊池涼介です。故障というわけではないようでしたが、体調不良を考慮したのと、打撃好調な若手の西川龍馬にチャンスを与えてみようと思ったようです。実際、疲れがたまっていたのか、やや菊池の動きが鈍いように感じていました。

 ただ、結果的には打線はともかく、守備面ではまるで別のチームのようになってしまいました。菊池のセカンドとしての存在感がどれだけ大きいか、あらためて思い知らされることになりましたね。

 菊池の守備については、あらためて言うまでもないでしょうが、守備範囲の広さ、打球への反応、併殺プレーの捕ってからの速さ、肩の強さ……どれをとっても文句のつけようがない選手です。今年はバッティングであまり率を残せていませんが、見ていると、つなぎを意識して右方向に打つときは問題ないのですが、引っ張った際、やや強引になり打ち取られている印象があります。

 ただ、これも少しずつ・・・

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立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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