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立浪和義のコラム

楽天優勝のカギを握る岸孝之選手

 

いつも淡々とした雰囲気で投げる岸だが、内面には熱いものを秘める/写真=高原由佳


内角のマッスラ


 開幕から好調を維持し、首位を走ってきた楽天ですが、ここに来て主力選手に故障者が相次ぎ、2位に転落と厳しい戦いになっています(8月2日現在)。選手層の厚い首位のソフトバンクに加え、試合巧者の西武も少しずつですが、近づいています。8月後半は、踏ん張りどころですね。

 前半戦、楽天の快進撃を支えた1人が、西武から移籍してきた岸孝之選手です。開幕はインフルエンザで出遅れてしまいましたが、8月2日現在8勝4敗、防御率は2.15と非常に安定したピッチングを続けています。ここ2年は1ケタ勝利に終わっていましたが、久々の2ケタ勝利も見えてきましたね。

 細身の体型ですが、球持ちがよく、バランスのとれた、きれいなフォームです。ストレートの球速は140キロ台中盤ですが、体感ではスピードガンの数字以上です。非常にスピン量が多い球で、ベース際で“走ります”。いわゆる質の高い真っすぐですね。

 私も現役時代に対戦したことがありますが、そのときの印象は・・・

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立浪和義の「超野球論」

立浪和義の「超野球論」

そのときどきで気になった選手や試合、さらに、私が感じたポイントについて書いていきたいと思います。野球をより深く知りたいという方、また、もっともっと野球がうまくなりたいという中学、高校生のみなさんにも参考になる連載になればと思っています。

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