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中日・荒木雅博の2000安打到達でセカンドは“最下位”を脱出する?

 

熊本工高時代はショートだった荒木


 カウントダウンが進んでいる中日荒木雅博の2000安打への道。過去、2000安打到達者は47人いるが、多くは外野手、一塁手で、二塁手がメーンだった選手は中日・立浪和義(2480安打=8位)、中日・高木守道(2274安打=16位)、ロッテ西武山崎裕之(2081安打=33位)の3人しかいない。ポジション別に分類すれば捕手と並んで一番少ないポジションとなる。

 つまり、荒木が達成すれば最下位タイを脱出。仮に巨人阿部慎之助が先に達成すれば、阿部は主に捕手のカテゴリーに入るので、単独最下位となる。

 ただ、アマチュアでは小柄な選手が守るケースが多く、セカンドとしてプロに入団する選手はほとんどいない。立浪、山崎もプロでは遊撃手からのスタート。唯一プロでセカンドスタートだった高木も高校時代はサードだった。

 荒木もまた熊本工高入団当時はセカンドだったというが、レギュラーは遊撃手。プロでは足を買われ、外野の控えからのスタートだった。

 なお、荒木が2000安打を達成したら熊本工高OBとして、川上哲治(巨人)、前田智徳広島)に続く3人目。いずれも入団以来1球団を貫いている男たちだ。もちろん運といえば運だが、何となく熊工らしさを感じなくもない。

[2000安打達成選手の主なポジション]

【外野手】
張本勲(東映ほか)、門田博光(南海ほか)、福本豊(阪急)、金本知憲阪神ほか)、土井正博(西武ほか)、山本浩二(広島)、山内一弘(大毎ほか)、大島康徳(中日ほか)、若松勉ヤクルト)、稲葉篤紀日本ハムほか)、広瀬叔功(南海)、秋山幸二(ダイエーほか)、前田智徳(広島)、谷沢健一(中日)、江藤慎一(中日ほか)、和田一浩(中日ほか)、新井宏昌(近鉄ほか)、柴田勲(巨人)、ラミレスDeNAほか)

【一塁手】
王貞治(巨人)、落合博満(巨人ほか)、川上哲治(巨人)、榎本喜八(大毎ほか)、大杉勝男(ヤクルトほか)、新井貴浩(広島=現役)、清原和博(巨人ほか)、小笠原道大(巨人ほか)、松原誠(大洋ほか)、加藤秀司(阪急ほか)、駒田徳広(横浜ほか)

【三塁手】
衣笠祥雄(広島)、長嶋茂雄(巨人)、中村紀洋(近鉄ほか)、有藤道世(ロッテ)、小久保裕紀ソフトバンクほか)

【遊撃手】
石井琢朗(横浜ほか)、宮本慎也(ヤクルト)、松井稼頭央楽天=現役)、藤田平(阪神)、野村謙二郎(広島)、田中幸雄(日本ハム)

【二塁手】
立浪和義(中日)、高木守道(中日)、山崎裕之(西武ほか)

【捕手】
野村克也(南海ほか)、谷繁元信(中日ほか)、古田敦也(ヤクルト)

写真=BBM
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