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編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

日本ハムと西武が応援する「車椅子ソフトボール」を知っていますか?

 

車椅子ソフトボールは障がい者も健常者も性別も一切分け隔てなく、一緒にプレーできる究極のバリアフリースポーツだ



「さあ、今日もみんなで元気に歩きましょう!!」

 稲葉篤紀SCO(スポーツ・コミュニティ・オフィサー)の明るい掛け声の下、今年も5月20日から始まった北海道日本ハムファイターズが行う「FOOTSTEP FUND〜あしあと基金〜」。健康推進と社会貢献を目的としたウォーキングイベントとして2015年からスタートし、参加者たちの10歩を1円に換算してファイターズ基金を通じて支援先の「一般社団法人 車椅子ソフトボール協会」へ寄贈(競技用車椅子の購入費用)される。

「車椅子ソフトボール」は2012年に同協会が設立され、現在は北海道、東京、北九州、関西、東海、広島など全国各地に10のクラブチームがある。まだ日本では誕生したばかりだが、アメリカではすでに50年近くの歴史があるポプュラーなスポーツであり、毎年8月には世界大会も行われているほか、メジャー・リーグ球団の傘下で運営されているチームもある。さらにはアメリカ以外にも、韓国、台湾、ガーナ、パキスタンなど世界各国でもチームが続々と誕生している。

 現在日本では日本ハムのほかには、埼玉西武ライオンズが車椅子ソフトボールチーム「埼玉A.S.ライオンズ」を創設して活動中。9月には同球団主催で「車椅子ソフトボール大会 ライオンズカップ」も行われ、毎年のように多くの参加者で盛り上がりを見せている。

 さらにこの競技の最大の特徴は、障がいを持った方だけなく、健常者、性別、年齢、国籍など一切分け隔てなく同じフィールドで一緒にプレーできることだ。これは今までありそうでなかった「新たなスポーツの形」であり、言ってみれば究極のバリアフリースポーツとも言える。

 7月には初夏の北海道で「第5回 全日本車椅子ソフトボール選手権大会」、9月には「ライオンズカップ」、10月には「車椅子ソフトボール東京大会」も開催される予定なので、ぜひ全国各地で「車椅子ソフトボール」の楽しさ、この競技の持つ「無限の可能性」を体感していただければと思う。

文=松井進作 写真=BBM
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