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巨人監督事件史その8

巨人・原辰徳監督が人事異動で退任?

 

10月7日には甲子園の阪神戦でセレモニー。星野仙一監督から花束を贈られ涙


 2002年、監督就任初年度は「巨人愛」を掲げて若手を積極起用。優勝、日本一を手にした原辰徳監督だったが、翌03年は阪神の独走でいいところなく3位に終わる。

 折からの巨人戦テレビ視聴率低迷もあって、夏場以降、にぎやかになってきた原批判が新局面を迎えたのは、9月に入ってからだ。投手陣崩壊の責任を取って5日、鹿取義隆ヘッドコーチが辞任を表明。すると渡辺恒雄オーナーは「原君はもう少し真面目に考えないといかん。鹿取君1人の責任ではすまない可能性がある」と発言。その後、9日には渡辺オーナーからGM的役割を託されて三山秀昭球団代表が就任し、原監督と相談なしで来季のコーチ陣の入れ替え人事を水面下で進めた。

 当初はV逸の責任もあって我慢していた原監督だったが、あまりに強引な三山代表の手法に次第にいら立つ。16日には三山代表から戦い方について命令口調の電話があり、「あれほどひどいことは言われたことがない」ともらした。シーズン途中の9月19日になって原監督は辞表を提出し、渡辺オーナー、三山代表の慰留にも応じなかった。

 その後、渡辺オーナーは自ら電話を入れ、かねてから信頼を寄せていた堀内恒夫氏の新監督就任が決定。渡辺オーナーは原監督と堀内新監督が同席した新監督就任会見で、「今回は読売グループ内の人事異動」と発言し、ひんしゅくを買った。

写真=BBM
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