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プロ野球デキゴトロジー/7月2日

オビスポが育成出身初先発勝利!“育成の巨人”はいまどこに…【2009年7月2日】

 

その後は鳴かず飛ばずで2011年日本ハムに移籍も同年限りで自由契約


 プロ野球の歴史の中で、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は7月2日だ。

 千賀滉大甲斐拓也ら育成選手出身が主力に加わり、チームの層を厚くしているソフトバンクに対し、かつて2008年山口鉄也、09年松本哲也と2年連続で育成出身新人王を誕生させた巨人は完全に陰に隠れてしまった。選手個々の資質の問題か、育成方法の問題なのか。鹿取義隆GMも頭を悩ませているのではないか。

 2009年7月2日はある意味、巨人育成の“全盛期”に育成出身投手が初の先発勝利を飾った日だ。ドミニカ共和国出身のウィルフィン・オビスポである。07年育成選手として巨人と契約、6月には支配下選手となるも、右肩の故障で一度育成に戻り、08年7月から再び支配下となった。

 09年も二軍スタートだったが、クルーンの故障もあって昇格。首位を独走している余裕もあってか原辰徳監督が広島戦(東京ドーム)の先発マウンドに送り込んだ。「緊張より投げられる喜びが大きかった」というオビスポは150キロ超の速球をガンガン投げ込み、6回3分の2を1失点で勝利投手となった。同年は結局6勝1敗も翌年は2勝3敗。球威はあるが、制球力を欠き、思うように結果を出せなかった。

 天然の不思議キャラもあってチーム内で愛され、日本ハム移籍後は稲葉篤紀への“ストーカー宣言”でも話題となった。

写真=BBM
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