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大盛況の立大野球部“優勝祝賀会”

 

7月8日に行われた立大野球部の優勝祝賀会


 中座する人はほとんどいない。

 祝賀パーティーは冒頭の来賓挨拶、鏡割り、そして乾杯が終わると、客が引けるケースもある。そして会の後半は、人もまばら……。それが通常の光景だが、この日は最後まで、場内の“熱狂”が覚めることはなかった。

 7月8日、東京都内のホテルで立大野球部の優勝祝賀会が行われた。東京六大学リーグ戦は1999年秋以来35季ぶり、日本一に輝いた全日本大学選手権は59年ぶり。久しぶりの栄光であり、野球部OB、大学関係者、父兄、地元、球界関係者ら約800人が祝福した。

 会場は身動きが取れないほどの大盛況。歓談の最中には優勝へ至るまでのVTRが流れ、好プレーが流れるたびに拍手喝采。まるで、神宮のスタンドを再現しているようだった。

 後半の挨拶では主将・熊谷敬宥(4年・仙台育英高)が抜群のトークを展開した。

「先輩方が築いてきた歴史に名を刻めるのは誇りに思う。新しい歴史の第一歩です」と気の利いたコメントを言ったかと思えば「優勝したことは大きな財産。監督、部長も良い財産になったのでは……」と場内を笑わせた。

 だが、しっかり者の部分もしっかりと披露。

「(グラウンドを全面)人工芝にしていただき、やりやすい環境を整えていただいた。学校関係者の方には感謝しています。皆さんと交流を深められたのも素晴らしいことです。(会主催の)OB会にも感謝したい。保護者の方も心配していたと思いますが、保護者の方おかげ。感謝しています」

 応援団による応援歌では全員で手拍子。最後の校歌斉唱も、場内が一体となり、良い雰囲気でパーティーもクライマックス――。

 このような盛大なパーティーが開催されるのは、創部100周年の2009年以来だという。OB会幹部は「今回は誰も経験がありませんでしたが、マニュアルができました。今後はいつでも大丈夫です」と、ラストも場内を明るくし、出席者は気持ち良く家路についていた。
文=岡本朋祐 写真=中島奈津子
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