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今週のベストナイン/8月5日〜8月11日セ・リーグ編

【今週のベストナイン セ・リーグ】メッセのために……。阪神・岩田稔の熱投

 

攻める姿勢が功を奏し、DeNA打線を封じ込めた阪神・岩田


 毎週水曜日発売(一部地域を除く)の『週刊ベースボール』。毎回月曜日から日曜日までの試合で「週間ベストナイン」を選定しているが、ONLINE版では土曜日から金曜日まで。今回は8月5日から8月11日までだ。

 最初は広島がマジック点灯もすぐ消えたセだ。

 8月11日現在の順位順期間内勝敗は
1位/広島 2勝3敗1分
2位/阪神 4勝2敗
3位/DeNA 2勝4敗
4位/巨人 4勝2敗
5位/中日 3勝2敗1分
6位/ヤクルト 2勝4敗

 前日の10日、巨人戦(東京ドーム)登板中に打球を受けたメッセンジャーの「右足腓骨骨折」が判明。11勝を挙げている助っ人エースの今季中の復帰が絶望的とも言われる中で好投した阪神・岩田稔が投手のベストナインだ。11日(横浜)、9試合連続4得点以上と好調のDeNA打線が相手だった。初回いきなり一死一、二塁のピンチを招くも、「絶対に先制点はやらない」とギアを上げ、四番・ロペス、五番・宮崎敏郎を打ち取り、勢いに乗った。7回を被安打3の1失点で今季2勝目。

 昨年は6年ぶりに一軍での勝ち星なしの屈辱。崖っぷちの覚悟で挑んだ今季も、開幕から二軍生活が続いた。今季一軍は3試合目の左腕が、気迫と意地を見せつけた試合だった。

「ランディが帰ってくるまで、みんなで一致団結していきます!」
 
 ヒーローインタビューで声を弾ませた岩田。エース離脱の穴は限りなく大きいが、ここから低迷しては、開幕からフル回転しチームを支えてくれたメッセに合わせる顔がない。虎の逆襲のきっかけになるか。

[投手]岩田稔(阪神)
期間内/1試合 1勝 0敗 防御率1.29

[捕手]梅野隆太郎(阪神)
期間内/11打数 5安打 0本塁打 1打点 0盗塁 打率.455
※坂本との併用が続くが、打撃は上向き。信頼を取り戻したい

[一塁手]阿部慎之助(巨人)
期間内/20打数 5安打 1本塁打 8打点 0盗塁 打率.250
※打率は今一つだが抜群の勝負強さで8打点評価。

[二塁手]マギー(巨人)
期間内/23打数 11安打 0本塁打 7打点 0盗塁 打率.478
※「二番・二塁」がはまり期間内全試合安打、マルチ4回と好調維持

[遊撃手]京田陽太(中日)
期間内/27打数 8安打 0本塁打 5打点 2盗塁 打率.296
※俊足の斬り込み隊長がグラウンドを駆け回る。9日C戦は5の5

[三塁手]福田永将(中日)
期間内/23打数 11安打 1本塁打 5打点 0盗塁 打率.478
※8月は打撃絶好調。期間内マルチ4回とよく打った

[右翼手]鈴木誠也(広島)
期間内/23打数 8安打 3本塁打 8打点 1盗塁 打率.348
※D藤井、G長野、T福留とライトが元気な期間。8打点を評価した

[中堅手]丸佳浩(広島)
期間内/25打数 9安打 0本塁打 1打点 1盗塁 打率.360
※1打点は寂しいが、不動の三番打者としてコンスタントに打ち続けた

[左翼手]バレンティン(ヤクルト)
期間内/21打数 7安打 3本塁打 7打点 0盗塁 打率.333
※8日のDB戦では満塁弾。ムラはあるが、この爆発力は脅威だ

写真=桜井ひとし
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