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今週のベストナイン/8月12日〜8月18日パ・リーグ編

【今週のベストナイン パ・リーグ】不正投球指摘にも動揺なし!西武・菊池雄星が気迫の完封勝利

 

熱投を見せた菊池。1試合、1試合、風格が増す


 毎週水曜日発売(一部地域を除く)の『週刊ベースボール』。毎回月曜日から日曜日までの試合で「週間ベストナイン」を選定しているが、ONLINE版では土曜日から金曜日まで。今回は8月12日から月18日までだ。

 次はソフトバンクがじわじわと抜け出し始めたパだ。

 8月18日現在の順位順期間内勝敗は
1位/ソフトバンク5勝1敗
2位/楽天2勝4敗
3位/西武5勝1敗
4位/オリックス5敗
5位/日本ハム4勝2敗
6位/ロッテ1勝4敗

 投手のベストナインは3位・西武のエース、菊池雄星(26歳)だ。8月17日、メットライフでの楽天戦で被安打2、四球1の熱投を見せ、今季3度目の完封勝利。自己最多タイの12勝目を挙げた。

 すごかったのは結果だけではない。2回、突然審判から「2段モーション」の指摘を受け、ボークの宣告。これが2球続いた。確かに菊池には右足を上げ下げする動作があり、指摘自体が間違っているわけではない。ただ、ずっと同じフォームで投げ続けながら、「なぜ試合前や初回ではなく、このタイミングなのか」と、菊池自身にも憤りがあったという。

 以前なら動揺し、これで崩れていたかもしれないが、いまの菊池は違う。以後、クイックのフォームで力投を続ける。慣れないフォームで途中足がつったと明かしながらも、スコアボードには、きっちり「0」を並べた。

 楽天投手陣も踏ん張り、0対0で迎えた9回裏、西武の攻撃で代打・栗山巧がサヨナラ3ラン。菊池は「(上位と)差を詰めるために、絶対に勝ちたいという思いで投げた試合、うれしいです」と笑顔を見せたが、2段モーションについて聞かれると「それは後で」とお立ち台では触れなかった。

[投手]菊池雄星(西武)
期間内/1試合 1勝 0敗 防御率0.00

[捕手]炭谷銀仁朗(西武)
期間内/19打数 7安打 0本塁打 4打点 1盗塁 打率.368
※1試合以外はスタメンマスクで打撃も好調。13日は先制打と決勝打

[一塁手]明石健志(ソフトバンク)
期間内/20打数 6安打 0本塁打 3打点 0盗塁 打率.300
※時に一番にも入りながら好調維持。15日は2本の適時打で3打点

[二塁手]田中賢介(日本ハム)
期間内/19打数 7安打 0本塁打 1打点 1盗塁 打率.368
※頼れるベテランは期間内全試合安打、マルチ2回

[遊撃手]今宮健太(ソフトバンク)
期間内/17打数 5安打 0本塁打 0打点 1盗塁 打率.294
※守備での貢献も大。犠打5と強力打線をつなぐ接着剤的役割も担っている

[三塁手]松田宣浩(ソフトバンク)
期間内/23打数 6安打 3本塁打 4打点 1盗塁 打率.261
※打率は低いが、3本塁打はいずれも勝利に結びついた

[右翼手]外崎修汰(西武)
期間内/21打数 6安打 1本塁打 2打点 1盗塁 打率.286
※8月に入り打撃好調を維持。本塁打もついに10本で自己最多更新中

[中堅手]秋山翔吾(西武)
期間内/23打数 9安打 1本塁打 5打点 0盗塁 打率.391
※途中から再び三番に入るもバットの好調さは変わらず。首位打者レースは独走気配

[左翼手]金子侑司(西武)
期間内/24打数 6安打 1本塁打 2打点 1盗塁、打率.250
※12日には貴重な先制弾。途中、九番から一番に打順を変えた

[指名打者]森友哉(西武)
期間内/13打数 7安打 1本塁打 4打点 0盗塁 打率.538
※ようやくの一軍復帰で、うっぷん晴らしとばかり打ちまくっている

写真=高塩隆
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