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虎の“オジさんズ”3人が奇跡を起こす?

 

ベテランが打てば勝つ


8月24日ヤクルト戦(神宮)で3号本塁打を放った鳥谷。8月に入って絶好調で2000安打に迫る


 一時は首位に立ち、2005年以来の優勝かと盛り上がった阪神。その快進撃を支えたのが、虎の“オジさんズ”3人だった(解説者・川口和久氏命名)。

 36歳の鳥谷敬糸井嘉男、40歳の福留孝介は、6日から27日まで首位に立っていた5月に鳥谷が15打点、糸井、福留が16打点ずつと勝負強いバッティングでチームを支えた。2位となり、ジワジワ広島に差をつけられていった6月は鳥谷7、糸井4、福留3打点だから、この月のすごさが分かるだろう。

 その後は広島が完全に独走態勢。いくら熱狂的な阪神ファンでも「逆転優勝」と大きな声で言えるほど詰めてはいないが、それでも8月後半に来て、なんだか元気が出てきた。

 その追撃の象徴もやはり、この3人だ。8月16日、京セラドームで広島に敗れ、ゲーム差は10.5となったが、翌17日、故障していた糸井が復帰すると5対4の勝利。以後24日まで6勝1敗、広島の失速もあって、ほぼ1週間でゲーム差は6.5。この7試合で福留2本、糸井2本、鳥谷1本のアーチを放つなど“オジさんズ”たちは頑張った。

 福留は本塁打不敗記録が騒がれたように、今季15本塁打でチーム勝敗は14勝1敗、鳥谷はわずか3本ながら3戦全勝、糸井は4月の4本は1勝3敗と分が悪かったが、5月以降の6本塁打はすべて勝利。だぶった分をカットすれば、3人がホームランを打った25試合で21勝4敗、5月以降でいえば、20勝1敗となる。

 虎が終盤戦、奇跡を起こすとしたら、この3人が打ち続けるしかない。

写真=大泉謙也
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