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今週のベストナイン/8月19日〜8月25日セ・リーグ編

【今週のベストナイン セ・リーグ】気迫の投球で復帰勝利を飾ったジョンソン

 

ジョンソンが完全復活なら広島の終盤戦投手起用がグッと楽になる


 毎週水曜日発売(一部地域を除く)の『週刊ベースボール』。毎回月曜日から日曜日までの試合で「週間ベストナイン」を選定しているが、ONLINE版では土曜日から金曜日まで。今回は8月19日から25日までだ。

 最初はDeNAの3試合連続サヨナラ勝ちで沸いたセだ。

 8月25日現在の順位順期間内勝敗は
1位/広島2勝4敗
2位/阪神4勝2敗
3位/DeNA4勝2敗
4位/巨人4勝1敗
5位/中日1勝4敗
6位/ヤクルト2勝4敗

 広島の独走状態はまったく変わらない。しかし若き四番・鈴木誠也の負傷離脱、前日24日まで横浜スタジアムでDeNAに3試合連続サヨナラ負け。本拠地マツダ広島に戻った鯉ナインたちも、表情が硬いように思えた。

 暗雲を吹き飛ばしたのは、真っ赤なスタンドからの歓声と、マウンドに立ったジョンソン(32歳)の気迫だ。昨年の沢村賞投手ながら、今季は春先の咽頭炎で、まず2カ月半の離脱、復帰後も調子が上がらず、前回登板は7月21日だったが、3回途中6失点で降板。翌日の練習中に左足太もも裏の違和感で、再び登録抹消。緒方孝市監督は、「情けない」と突き放すようなコメントをした。

 再復帰登板の8月25日中日戦は、ストレートのキレ、変化球の制球力も完全に昨年の好調時に戻っていた。5回二死、高橋周平にライト前に安打を許すまで被安打0、その後、6回には京田陽太がセンター前ヒットを放つも、最後まで三塁を踏ませることなく、8回無失点で交代。試合は9対1で広島が連敗を脱出し、ジョンソンは5勝目を挙げた。

 お立ち台では、離脱の鈴木に代わり「サイコーデス!」と絶叫。これで広島は70勝に到達し、マジックは再々点灯で21となった。

[投手]K.ジョンソン(広島)
期間内/1試合 1勝 0敗 防御率0.00

[捕手]嶺井博希(DeNA)
期間内/7打数 2安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.286
※戸柱との併用で出番は少ないが22日サヨナラ勝ちにつなぐ代打ソロのインパクトで

[一塁手]J.ロペス(DeNA)
期間内/25打数 9安打 3本塁打 6打点 0盗塁 打率.360
※広島戦3戦連発。22、23日は、いずれもサヨナラにつなぐ9回裏同点弾

[二塁手]C.マギー(巨人)
期間内/18打数 6安打 1本塁打 4打点 0盗塁 打率.333
※相変わらず打撃好調を維持。19日のDeNA戦では貴重な満塁弾を放つ

[遊撃手]北條史也(阪神)
期間内/24打数 7安打 0本塁打 0打点 0盗塁 打率.292
※ようやく打撃が上昇気流に。このまま不動のレギュラー確保なるか

[三塁手]鳥谷敬(阪神)
期間内/26打数 10安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.385
※2000安打に向け打撃好調を維持。24日ヤクルト戦では貴重な勝ち越し弾も

[右翼手]坂口智隆(ヤクルト)
期間内/26打数 12安打 0本塁打 2打点 0盗塁 打率.462
※期間内全試合安打、5試合連続マルチと打ちまくっている

[中堅手]俊介(阪神)
期間内/16打数 7安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.438
※スタメン定着はまだだが、もらったチャンスで打撃好調をアピール

[左翼手]松山竜平(広島)
期間内/20打数 10安打 2本塁打 6打点 0盗塁 打率.500
※4本塁打、10打点のヤクルト・バレンティンもいたが、チームへの貢献度は上

写真=太田裕史
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