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今週のベストナイン/8月26日〜9月1日セ・リーグ編

【今週のベストナイン セ・リーグ】堂々と初々しく巨人・畠が4勝目

 

スピードに加え、球のキレもあった。7回11奪三振は見事だ


 毎週水曜日発売(一部地域を除く)の『週刊ベースボール』。毎回月曜日から日曜日までの試合で「週間ベストナイン」を選定しているが、ONLINE版では土曜日から金曜日まで。今回は8月26日から9月1日までだ。金曜日までを月曜日発表しているため、「情報が遅い」という声もあるようだが、本誌との連動企画ゆえのタイムラグとしてご容赦いただきたい。

 まず、阪神の連勝でにわかに戦いが活気づいてきたセだ。

 9月1日現在の順位順期間内勝敗は
1位/広島3勝3敗
2位/阪神5勝1敗
3位/DeNA2勝4敗
4位/巨人4勝2敗
5位/中日3勝3敗
6位/ヤクルト1勝5敗

 8月27日の阪神戦(東京ドーム)で、ドラ2の新人右腕が躍動した。近大から巨人に入団した畠世周である。186センチの長身ながら体重78キロと細身。夏場には弱いのかと危惧されたが、野菜を積極的に摂りながら5キロ近く増やし、むしろパワーアップした。

 この日は、150キロ超のストレートとチェンジアップを軸に、6回、北條史也に二塁打を打たれるまでノーヒットに抑え込む。ただ、味方打線も6回まで「0」。互いにゼロ行進が続く中、畠は「なんとかゼロで抑えて、味方の先制点を待とう。粘っていこう」と考えた。

 その思いどおり、7回も「0」に抑えた畠の粘投に、その裏、味方打線がようやく応え一挙6得点。ここで畠はお役御免となった。最終的には7回を被安打1、11奪三振で無失点、4勝目を挙げている。

 堂々たるマウンドの姿とは対照的にお立ち台ではとにかく初々しい。今後の抱負を聞かれた際も「新人らしく全力プレーで頑張っていきます」とやや噛み気味に言って、また照れくさそうに笑った。

[投手]畠世周(巨人)
期間内/1試合 1勝 0敗 防御率0.00

[捕手]小林誠司(巨人)
期間内/15打数 6安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.400
※打てないと批判され、宇佐見の台頭もあったが、この期間は打撃好調で今季1号も

[一塁手]大山悠輔(阪神)
期間内/14打数 5安打 0本塁打 6打点 0盗塁 打率.357
※遅まきながらドラ1新人が一塁の定位置をつかみつつある。打点6を評価

[二塁手]C.マギー(巨人)
期間内/24打数 6安打 0本塁打 2打点 0盗塁 打率.250
※打率は低いがコンスタントに打った。勝負強さもあった

[遊撃手]田中広輔(広島)
期間内/22打数 7安打 1本塁打 4打点0盗塁 打率.318
※無事これ名馬か。26日の中日戦では驚きの先制グランドグラム

[三塁手]高橋周平(中日)
期間内/17打数 7安打 1本塁打 1打点 0盗塁 打率.412
※かなり遅かったが、打撃の調子急上昇。ランニング本塁打はびっくり

[右翼手]梶谷隆幸(DeNA)
期間内/24打数 7安打 2本塁打 2打点 0盗塁 打率.292
※まだバッティングに波があるが、固め打ちでヒット数を稼いだ

[中堅手]桑原将志(DeNA)
期間内/24打数 8安打 0本塁打 3打点 0盗塁 打率.333
※一番として打線をけん引。27日のヤクルト戦では3打点で勝利に貢献

[左翼手]筒香嘉智(DeNA)
期間内/20打数 7安打 1本塁打 3打点 0盗塁 打率.350
※勝負を避けられても我慢しつつ打撃安定。四球6で出塁率5割も評価

写真=桜井ひとし
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