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大谷翔平にも負けない!“ゴジラ2世”森山恵佑がおもしろい

 

パワフルな打撃で次世代のクリーンアップ候補でもある森山。同級生の大谷に刺激を受けながらレギュラー奪取を狙う


 ここに来て、大谷翔平が東京ドームのバックスクリーンを破壊する特大弾をはじめ、アーチ連発で話題を集めているが、その大谷と同じ1994年生まれの同級生も、にわかに才能の片りんを発揮し始めている。

 森山恵佑。9月2日のイースタン・ロッテ戦(牛久)では度肝を抜く3打数連続本塁打を放ち、ホームランランキングでも両リーグ単独トップ(18本)に立った。昨年秋のドラフト4位で専大からプロの門をたたいたスラッガーであり、アマ球界屈指の飛距離を誇る大砲として、入団会見でも「持ち味である長打力を発揮して、ファイターズのクリーンアップを打てるようになりたい」と抱負を語っていた森山。その言葉どおり、入団時から自慢のパンチ力はほかの新人たちとは一線を画し、栗山監督も熱視線を送り続けている。

 高卒5年目の大谷とは同学年。実は星稜高1年時には練習試合で2人は対戦しており、「投手・大谷」に4打数4三振に完ぺきに封じられたという。それから数年後、運命的に同じチームでプレーすることになった2人。「投手としてもそうですけど、打者としても飛距離はすごい。それでも、一歩でも近づけるようにしたい」と刺激を受けながら、一軍の舞台で再び一緒にプレーする日を心待ちにしている。

 母校・星稜高の大先輩であり、巨人ヤンキースなどで活躍した松井秀喜氏のようなスケール感のある左のスラッガーへ。「とにかくバットを振って相手に恐怖感を与えられるような選手になりたい」と語る新進気鋭の長距離砲が、低迷するファイターズの希望の光になってくれる期待感がいま漂っている。

文=松井進作 写真=高原由佳
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