「最初から全力で行った」と美馬。絶対に負けられないという意地を感じるピッチングだった
毎週水曜日発売(一部地域を除く)の『週刊ベースボール』。毎回月曜日から日曜日までの試合で「週間ベストナイン」を選定しているが、ONLINE版では土曜日から金曜日まで。パは土曜日と翌金曜日に試合がなかったので、9月16日の日曜日から9月21日の木曜日までだ。
ソフトバンクが16日に優勝を決めたので、順位的に残る興味は、
西武、
楽天の2位争いになっている。
9月21日現在の順位順期間内勝敗は
1位/ソフトバンク2勝3敗
2位/西武2勝4敗
3位/楽天3勝2敗
4位/
オリックス3勝2敗
5位/
日本ハム3勝3敗
6位/
ロッテ3勝2敗
今回の投手は、ここまで3連敗、4試合連続5失点と低迷していた楽天の
美馬学だ。31歳の誕生日だった9月19日の日本ハム(Koboパーク宮城)に先発。ていねいに低めを突くピッチングで、自身初となる10勝目を被安打3、プロ2度目の無四球完封で飾った(6対0)。
お立ち台では急失速でソフトバンクに独走優勝を許した悔しさ、さらに昨年9勝の後、3試合に投げながら0勝2敗で2ケタに届かなかっただけに、「やっとです。壁を感じていたんで、よかった」と笑顔を見せた。試合後には
サントス・アンナ夫人も祝福に訪れ、抱き合って喜んでいた。
[投手]美馬学(楽天)
期間内/1試合 1勝 防御率0.00
[捕手]
田村龍弘(ロッテ)
期間内/11打数 5安打 0本塁打 3打点 0盗塁 打率.455
※
吉田裕太の活躍もあったが出場試合では3試合連続打点と打撃好調
[一塁手]
山川穂高(西武)
期間内/22打数 8安打 3本塁打 3打点 0盗塁 打率.364
※本塁打はいずれもソロだったが、二塁打2本で長打率.864
[二塁手]
鈴木大地(ロッテ)
期間内/17打数 6安打 0本塁打 2打点 2盗塁 打率.353
※打撃好調を維持し、20日西武戦では先制適時打
[遊撃手]
今宮健太(ソフトバンク)
期間内/22打数 9安打 1本塁打 6打点 2盗塁 打率.409
※期間内4試合マルチ。敗戦だが、18日西武戦の3安打4打点は見事
[三塁手]
ウィーラー(楽天)
期間内/18打数 7安打 2本塁打 4打点 0盗塁 打率.389
※低迷が続けてきた助っ人がようやく復調。2位奪回の起爆剤になるか
[右翼手]
オコエ瑠偉(楽天)
期間内/21打数 8安打 0本塁打 1打点 0盗塁 打率.381
※センターに荻野を選出で1試合のみながらライト。21日のライト前二塁打は衝撃
[中堅手]
荻野貴司(ロッテ)
期間内/19打数 7安打 0本塁打 1打点 2盗塁 打率.368
※9月は.397と打撃好調を維持。2犠打2盗塁も評価した
[左翼手]
加藤翔平(ロッテ)
期間内/19打数 7安打 0本塁打 3打点 1盗塁 打率.368
※ライト、レフトの併用。10試合連続安打とコンスタントに打ち続ける
[指名打者]
アマダー(楽天)
期間内/19打数 6安打 4本塁打 10打点 0盗塁 打率.316
※6安打中4本塁打で10打点と大爆発。期間内全試合打点もすごい
写真=井沢雄一郎