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クライマックスシリーズ・リポート

【CSセ第4戦展望】広島の秘策が炸裂か?

 

22日に練習に合流した広島・安部(写真中央)



■10月22日 CSファイナルステージ第4戦(マツダ広島)※雨天順延

 DeNAが連勝して迎えた10月21日の第4戦は雨天のため試合前に中止が決定。さらに22日も順延となり、CS突破へ王手をかけるための重要な1戦は23日に持ち越されることとなった。

 広島は当初の先発予定だった大瀬良大地が中継ぎに回り、18日に先発した薮田和樹が中4日でCS2戦目に挑むことが予想される。第1戦ではDeNA打線を5回まで完封して勝利投手に5回雨天コールドでの決着のために球数は64球と少なく、今季序盤は中継ぎでフル回転した経験もある。好状態でDeNAの前に立ちはだかることになりそうだ。

 DeNAは21日、22日の先発が有力だった今永昇太がスライドすることが有力。今永は当初の中5日から中7日の登板となり、「時間があったのでいろいろと考えるチャンスだった」と前向きにとらえている。CSファーストを含めれば14日から緊迫感のある戦いを続けてきたDeNAにとっては、2日間の中止がいい休養となったはずだ。

 試合のなかった21日、22日で大きく動いたのが広島。大砲のエルドレッドを右手首痛のため21日に登録抹消し、22日の練習には死球を受けた影響で離脱していた安部友裕と、パワーが自慢のメヒアを練習に合流させた。エルドレッドの欠場によりスタメン、そして代打の攻撃力ダウンは否めない。故障明けの安部、実績の少ないメヒアともに不確定の要素は大きいが、はまれば状態の上がらない打線にとって格好のテコ入れとなる。

 広島のアドバンテージを含めた対戦成績は2勝2敗の互角。日本シリーズ進出を決める残り2勝を手にするため、両軍ともに総力戦の様相を呈してきた。

文=吉見淳司 写真=小山真司
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