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日本選手権大会レポート

日本選手権開幕! JABA公式サポ・田中優美の熱視線!中日ドラフト1位・鈴木博志投手の野球に対する熱い思い

 

11月2日から京セラドームで開幕した第43回社会人野球日本選手権大会。週刊ベースボールONLINEでは、日本選手権大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA×グラゼニ社会人野球公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は田中優美さんです。

中日ドラフト1位・鈴木博志投手の野球に対する熱い思い


今秋のドラフト会議で中日から1位指名されたヤマハの鈴木


 11月2日から京セラドームで社会人野球日本選手権の熱き戦いが始まりました。

 日本選手権の最大の見どころは、10月26日に行われたドラフト会議で指名された多数の選手が出場することだと思います。都市対抗野球はドラフト注目選手が出ますが、日本選手権はドラフト直後。来シーズンからプロになる選手のプレーを近くで見られる今年最後の機会かもしれません。

 その中で今回は中日ドラゴンズにドラフト1位で指名された、ヤマハの鈴木博志投手にお話をうかがいました。

「社会人に入るときから1位で入るって決めてやっていた」という志の高い鈴木投手。プロ入りまでの過ごし方をうかがうと、「中日ドラゴンズはすごい練習をするチームだと思いますし、それについていけるように、それまでの期間に自分を追い込んでしっかり開幕一軍に入れる準備をしていきたいなと思っています」という頼もしい返事をいただきました。

 そんな鈴木投手が目指しているのは、日本を代表する投手。ほかの投手の良いところを取り入れつつも、自分を大切にしていきたいと言います。

 さらに、鈴木投手の現在の自己評価点は50点と謙虚です。

「残りの50点くらいはノビシロがあると思いますし、成長しないといけないと思う。自分が目指しているは日本を代表する投手になることなので。ゆったりしたフォームから投げる力強い157キロは一番自信のある部分です」

 このように向上心に加え、大きな武器を持つ鈴木投手はヤマハのスローガンでもある「断固たる決意」がみなぎっている投手であり、日本選手権での活躍と今の中日の状況を変えられる投手なのではないかと感じました。

 鈴木投手が所属するヤマハは、去年の日本選手権で優勝していますが、今年の都市対抗では予選敗退。今回の日本選手権も出場32チームの中で最後に出場が決まり、苦しい思いをした1年なのではと思われましたが、鈴木投手は「その分、この日本選手権にはチーム全体が強い思いで練習してきました。なのでチーム状況もすごく良いと思います。日本選手権で優勝するために全力でやってきました」と大会に向けての熱い意気込みを聞かせていただきました。

 また鈴木投手は今回のドラフトでオリックスから1位指名されたJR東日本の田嶋大樹投手について、「順当に行けば準決勝で田嶋とぶつかる。同い年だし、ずっと意識してきた選手であり、対戦して投げ合ったこともないので、日本選手権というこの大きな舞台で投げ合いたいという思いはあります」と言い、田嶋投手は鈴木投手に対し「勝ち上がって投げ合うことになったら楽しく投げ合いたい」と語ってくれました。双方意気込み十分。実現すればプロでの試合前に直接対決できることになり、今から期待が高まります。

 謙虚ながらも強く高い志がある鈴木投手の活躍とヤマハが連覇できるのか、そして田嶋投手との直接対決は実現するのか、ご注目ください。

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=矢野寿明


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味は暗記、特技は歴史に詳しいこと。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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