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2017日本シリーズ

【日本S第6戦展望】両先発投手をいかに攻略するか

 

ソフトバンクは第2戦で好投した東浜の先発が濃厚


 舞台を再び福岡に移して行われる日本シリーズ第6戦。ソフトバンクは開幕3連勝で2年ぶりの日本一に王手を掛けながら横浜で連敗。DeNAは地元で2連勝と波に乗って福岡に乗り込んでいる。

 第6戦の先発は、ソフトバンクがコンディション不良の千賀滉大に代わり、東浜巨の先発が濃厚だ。DeNAは左腕・今永昇太の先発が予想される。2人は第2戦で投げ合い、東浜は5回1/3 2失点、今永は6回1失点と引き締まった試合を演出している。ともに安定感のある投手なだけに、第6戦もロースコアの投手戦となる可能性が高い。

 1点を争う展開では、ソフトバンクのセオリーどおりの手堅い野球が試合の流れを引き寄せる。日本シリーズでは第5戦までに9つの犠打を決め、確実に点を奪う姿勢を見せてきた。特に柳田悠岐が出塁して、今宮健太が送ってクリーンアップ勝負の形は何度も見られ、選手たちも「先頭のギータ(柳田)がしっかり出塁しケンタが送り、三、四番がかえすのがホークスの野球」(デスパイネ)と意識も徹底されている。

 DeNAのラミレス監督も「スモール・ベースボール」を状況に応じて試みようとするが、同シリーズではうまく機能していない。犠打の数は3つだ。先頭打者が出塁しながら一塁ベースに釘付けのまま、アウトカウントだけが増えていく場面が何度かあった。

 とはいえ、DeNAには理詰めでは説明できない打線の爆発力がある。同シリーズでもロペス、筒香嘉智宮崎敏郎の強力クリーンアップが劣勢をひっくり返し、勝利を飾ってきた。

 先発マウンドに立つ好投手をそれぞれがどう攻略していくのか。第6戦は、序盤から目が離せない緊迫した立ち上がりとなりそうだ。

文=滝川和臣 写真=毛受亮介
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