週刊ベースボールONLINE

プロ野球回顧録

【FA】大和がDeNAへ!過去にFAでDeNA・横浜に移籍した選手

 

11月30日、DeNAがFA宣言していた阪神大和の獲得を発表した。ここでは過去、DeNA・横浜へFA移籍した選手を振り返っていく。

巨人から横浜へFA移籍した駒田


駒田徳広
ポジション:内野手
前所属:巨人
移籍年度:1994年
移籍前年度成績:122試合 437打数 109安打 7本塁打 39打点 打率.249
移籍初年度成績:130試合 525打数 149安打 13本塁打 68打点 打率.284

 1993年オフ、史上2人目となるFA権行使で、13年間在籍した巨人から横浜へ移籍。巨人の生え抜き選手で国内の他球団にFA移籍した唯一の選手である。勝負強い打撃で満塁男の異名を取り、一塁手としては最多となる10度のゴールデン・グラブ賞を受賞した守備の名手。横浜では98年、キャプテンに就任し38年ぶりの優勝、日本一に貢献した。

若田部健一
ポジション:投手
前所属:ダイエー
移籍年度:2003年
移籍前年度成績:26試合 10勝 8敗 0S 防御率2.99
移籍初年度成績:4試合 0勝 2敗 0S 防御率5.57

 ダイエーでは1999年、2000年の連覇に貢献した。02年は王貞治監督の期待に応え、先発の柱として活躍し、3年ぶり4度目の2ケタ勝利となる10勝をマーク。10勝のうち5勝を西武から挙げた。同年のオールスターにも初出場したが、オフにはFA権を行使して横浜へ移籍。03年は故障や不振でわずか4試合の登板に終わり、翌04年引退した。

野口寿浩
ポジション:捕手
前所属:阪神
移籍年度:2009年
移籍前年度成績:55試合 141打数 27安打 1本塁打 9打点 打率.191
移籍初年度成績:17試合 38打数 8安打 0本塁打 3打点 打率.211

 ヤクルトから日本ハム、阪神と2度のトレードで移籍。阪神時代の2008年は矢野輝弘が北京五輪代表として離脱中は正捕手を務めたが、矢野の復帰後は出場機会が減少。同年オフに再取得したFA権を行使し、相川亮二のFA移籍に伴い捕手の補強を目指していた横浜へ移籍。移籍後は一軍出場の機会は少なく、わずか2年で現役を引退した。

橋本将
ポジション:捕手
前所属:ロッテ
移籍年度:2010年
移籍前年度成績:94試合 252打数 59安打 2本塁打 27打点 打率.234
移籍初年度成績:43試合 134打数 33安打 2本塁打 13打点 打率.246

 2008年には里崎智也との併用ながら打率.311と11本塁打を記録。09年オフに海外FA権を取得、正捕手不在の横浜へ移籍した。10年は正捕手として開幕を迎えたが、攻守ともに振るわず、43試合の出場に終わった。11年は一軍出場なしでオフに戦力外通告。その後、独立リーグの愛媛マンダリンパイレーツに入団、12年オフ、現役を引退した。

森本稀哲
ポジション:外野手
前所属:日本ハム
移籍年度:2011年
移籍前年度成績:115試合 408打数 111安打 2本塁打 30打点 打率.272
移籍初年度成績:48試合 134打数 25安打 1本塁打 9打点 打率.187

 2007年、不動の一番打者として全イニング出場を果たし、初の打率3割と2年連続リーグ最多得点を記録。09年は糸井嘉男に中堅手の座を奪われ、出場機会が激減するも、リーグ最多の43犠打を記録し、成功率10割を誇った。この年はFA権を行使せず残留したが、10年オフにFAで横浜移籍。だが若手主体の起用で結果を残せなかった。14年に西武へ移籍し、15年現役を引退した。

中日からDeNAへFA移籍した小池


小池正晃
ポジション:外野手
前所属:中日
移籍年度:2012年
移籍前年度成績:73試合 127打数 34安打 5本塁打 21打点 打率.268
移籍初年度成績:88試合 130打数 25安打 3本塁打 19打点 打率.192

 2008年、横浜から中日へトレードで移籍するも、11年オフには出場機会を求めて国内FA権を行使し、4年ぶりに古巣・DeNAに復帰した。移籍1年目の12年は得点圏打率.333、18打点の成績を残した。13年に現役を引退。引退試合ではこの年の初本塁打、現役最終打席ではこの試合2本目の本塁打を放ち、有終の美を飾った。

鶴岡一成
ポジション:捕手
前所属:巨人
移籍年度:2012年
移籍前年度成績:34試合 55打数 12安打 0本塁打 1打点 打率.218
移籍初年度成績:102試合 201打数 38安打 1本塁打 15打点 打率.189

 巨人時代の2011年には、プロ16年目にして初の開幕スタメン出場を果たした。阿部慎之助の復帰以降はふたたび2番手捕手としてチームを支え、前年を上回る34試合に出場。同年オフ、出場機会を求めて国内FA権を行使し、古巣・DeNAに4年ぶりの復帰。12年にはヤクルト戦でプロ初の満塁本塁打を放ち、102試合に出場。13年オフ、久保康友のFA移籍に伴う人的補償で阪神へ移籍。16年に現役を引退した。

久保康友
ポジション:投手
前所属:阪神
移籍年度:2014年
移籍前年度成績:44試合 3勝 4敗 6S 防御率2.85
移籍初年度成績:28試合 12勝 6敗 0S 防御率3.33

 ロッテ時代はルーキーイヤーの2005年に2ケタ勝利を挙げて新人王を獲得。09年トレードで阪神へ移籍し、10年には自己最多の14勝をマークした。13年、メジャーに移籍した藤川球児に代わって抑えを務めたが、オフにはFA権を行使してDeNAに移籍。新天地1年目の14年、先発に再転向して12勝をマーク、4年ぶりの2ケタ勝利を挙げた。今季限りで退団が発表された。

写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング