12月1日、巨人がFA宣言していた西武の野上亮磨と入団が合意したことを発表した。ここでは過去、西武から巨人へFA移籍した選手を振り返っていく。


清原和博
ポジション：内野手
前所属：西武
移籍年度：1997年
移籍前年度成績：130試合 487打数 125安打 31本塁打 84打点 打率.257
移籍初年度成績：130試合 462打数 115安打 32本塁打 95打点 打率.249

　ドラフトでは意中の巨人に入団できず涙したが、西武では1年目から主力として活躍。96年オフ、FA権を行使し5年契約で念願の巨人に移籍。これにより一塁手の落合博満が日本ハムに移籍した。97年は開幕から四番を務め、本塁打、打点は前年より上回ったが、勝負どころで結果を残せなかった。9年間在籍した巨人から2006年にオリックスへ移籍、08年に引退した。

豊田清
ポジション：投手
前所属：西武
移籍年度：2006年
移籍前年度成績：35試合 3勝 1敗 19S 防御率3.97
移籍初年度成績：38試合 1勝 4敗 13S 防御率3.32

　西武時代は抑えとして活躍。リーグ優勝を果たした2004年は防御率0.98と安定感抜群だった。05年は故障で離脱したこともあり、同年オフにFA権を行使して巨人に移籍。1年目の06年、自身の不振も響き、チームは球団史上初の2年連続Bクラスとなった。07年には通算150セーブを達成。11年に広島に移籍して同年引退した。

片岡治大
ポジション：内野手
前所属：西武
移籍年度：2014年
移籍前年度成績：72試合 259打数 75安打 4本塁打 28打点 9盗塁 打率.290
移籍初年度成績：126試合 429打数 108安打 6本塁打 32打点 24盗塁 打率.252

　西武時代は盗塁王を4度獲得、足のスペシャリストとしてWBCにも選出された。2008年には最多安打のタイトルを獲得。10年には福本豊以来となる3年連続50盗塁を達成した。その後はたび重なるケガに悩まされ、13年オフにFAで巨人移籍。1年目はチーム最多の24盗塁をマークした。16年はふたたび故障に悩まされ、32試合の出場にとどまり、今季は一軍出場なし。現役を引退して、来季からは二軍内野守備走塁コーチを務めることになった。

脇谷亮太
ポジション：内野手
前所属：西武
移籍年度：2016年
移籍前年度成績：118試合 235打数 69安打 3本塁打 22打点 打率.294
移籍初年度成績：54試合 108打数 17安打 1本塁打 7打点 打率.157

　2013年オフ、FA権を行使して西武から巨人へ移籍した片岡治大の人的補償として西武へ移籍。15年は右足首を骨折してシーズンを終えたが、10年以来となる100試合以上（118試合）に出場。打率.294、3本塁打、22打点の成績を残した。オフにFA権を行使して古巣である巨人に移籍。過去に人的補償による移籍を経験した選手で、初の移籍となった。

写真＝BBM