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プロ野球デキゴトロジー/12月6日

野村克也、深夜の阪神監督退任【2001年12月6日】

 

退任会見での野村監督(左)


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は12月6日だ。

 話は前日から始まる。

 2001年12月5日、阪神野村克也監督夫人が脱税容疑で逮捕。その日のうちに野村監督は東京から飛行機で関西空港に向かった。

 兵庫県西宮市の阪神球団事務所に到着し、事務所内の会見場に現れたのは、すでに日付が変わった6日の午前0時30分だった。

 すでに気持ちの整理がついていたのか、淡々と言葉を詰まらせることもなく、語った。

「このような状況では来季の指揮を執るわけにはいきません。ファンにも申し訳ないということで、監督は辞任させていただくことにしました。3年間最下位に終わり、私の力でチームを立て直せなかったことは心残りです」

 1998年オフ、黄金時代を築いたヤクルトの監督退任後、10月になって阪神監督に就任。「ヤクルト監督になったときより、今の阪神のほうが力がある」という言葉に虎ファンが大いに盛り上がった。

 1年目の99年は6月に6年ぶりの首位に立ち、大フィーバーとなった時期もあったが、終わってみたら最下位。2年目もやはり、一度は首位も最後は最下位だった。

 さらに「石の上にも3年です」との久万オーナーの期待もむなしく、3年目の01年も最下位。この間、得意のぼやきも反感を買い、次第に選手との溝が深まり、さらにメディアとの衝突も激しくなって、徹底的にたたかれるようになった。

 それでも8月2日には続投が決定し、11月27日の球団納会でも、この方針が確認されていたが、夫人逮捕となると球団もかばえない。

 66歳、当時の記事では3分間の一方的な退任会見を「野村最後のスピーチ」などと書かれていた。このまま野村氏が球界から去るかのような雰囲気だったが、もちろん、それは違った。

 楽天で再度ユニフォームを着て、82歳のいまも評論家として活躍中。さらに「わしに監督をさせる勇気あるオーナーはおらんのかな」とぼやき続けている。

写真=BBM

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