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【FA】大野奨太が中日へ!過去にFAで中日に移籍した選手

 

12月9日、中日がFA宣言していた日本ハム大野奨太の獲得を発表した。ここでは過去、中日へFA移籍した選手を振り返っていく。

近鉄から中日へFA移籍した金村


金村義明
ポジション:内野手
前所属:近鉄
移籍年度:1995年
移籍前年度成績:80試合 254打数 76安打 8本塁打 28打点 打率.299
移籍初年度成績:28試合 79打数 14安打 1本塁打 5打点 打率.177

 13年間の近鉄在籍期間中は、2ケタ本塁打を6回、全試合出場を3回記録。FA権の行使で他球団から移籍した中日球団史上初の選手として、移籍当初は三塁のレギュラーとして起用されたが、故障で戦線離脱。外国人選手に定位置を奪われ、期待されたほどの成績を残せなかった。97年開幕直後に、近鉄時代の同僚だった小野和義との交換トレードで西武に移籍した。

武田一浩
ポジション:投手
前所属:ダイエー
移籍年度:1999年
移籍前年度成績:28試合 13勝 10敗 0S 防御率3.62
移籍初年度成績:25試合 9勝 10敗 0S 防御率3.50

 1998年、13勝を挙げて最多勝利のタイトルを獲得した。同年オフにFA権を行使して中日へ移籍。ダイエー残留が前提のFA宣言であったが、明大出身で3年前にも獲得を希望していた星野仙一監督が指揮を執る中日が突如獲得に名乗りを挙げ、移籍を決断した。99年、移籍初登板を完封勝利で飾り、先発ローテーションの一員としてリーグ優勝に貢献。2002年、巨人に移籍し、その年現役を引退した。

川崎憲次郎
ポジション:投手
前所属:ヤクルト
移籍年度:2001年
移籍前年度成績:20試合 8勝 10敗 0S 防御率3.55
移籍初年度成績:一軍出場なし

 12年間在籍したヤクルトでは98年、17勝を挙げて沢村賞と最多勝を獲得。2000年オフ、FA宣言し中日へ移籍。巨人キラーとして期待されたが、度重なる右肩痛により3年間一軍登板がなかった。04年、落合博満監督から開幕投手に指名されるが2回途中で降板。結局、中日在籍4年間での登板は、この年の3試合のみだった。チームの優勝が決まった翌日、戦力外通告を受けて引退を決意。引退試合では中日、ヤクルト両ナインから胴上げされた。

谷繁元信
ポジション:捕手
前所属:横浜
移籍年度:2002年
移籍前年度成績:137試合 447打数 117安打 20本塁打 70打点 打率.262
移籍初年度成績:130試合 446打数 96安打 24本塁打 78打点 打率.215

 2001年は初の20本塁打を放ち、オフにメジャー移籍を目指したが、良い条件が得られず中日へ移籍。補償として金銭を選択するも、中村武志がトレード志願し横浜へ金銭で移籍。結果的に正捕手同士の交換トレードのような形になった。1年目の02年は打率.215と低迷したが、自己最多の24本塁打、78打点を記録。不動の正捕手として04年以降、4度の優勝に貢献した。歴代最多の通算3021試合出場の記録を持つ。

和田一浩
ポジション:外野手
前所属:西武
移籍年度:2008年
移籍前年度成績:138試合 501打数 158安打 18本塁打 49打点 打率.315
移籍初年度成績:136試合 520打数 157安打 16本塁打 74打点 打率.302

 2007年オフ、西武から地元・岐阜に近い中日へFA移籍。10年には四番として貧打にあえぐ打線をけん引し、優勝の原動力に。全試合に出場して打率.339、37本塁打、93打点と自己最高に近い成績を38歳でたたき出し、最高出塁率、セ・リーグMVPを獲得した。15年に史上最年長の42歳11カ月で2000安打を達成、その年現役を引退した。

小笠原道大
ポジション:内野手
前所属:巨人
移籍年度:2014年
移籍前年度成績:22試合 36打数 9安打 1本塁打 8打点 打率.250
移籍初年度成績:81試合 83打数 25安打 1本塁打 18打点 打率.301

 日本ハムでは首位打者(2度)、本塁打王、打点王と数々の打撃タイトルを獲得した。巨人でも3連覇に貢献するなどチームを支えたが、打撃不振で2012年は史上最大の減額となった。13年オフ、2度目のFAで中日移籍。14年は代打の切り札として勝負強さを発揮し、規定打席未満ながら打率3割超えを果たした。15年に現役を引退し、現在は二軍監督を務める。

写真=BBM
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