週刊ベースボールONLINE

大学野球リポート

球界発展への真剣な取り組み。全日本大学野球連盟 監督会の挑戦

 

1月16、17日に横浜市内で行われた全日本大学野球連盟の監督会では、新たに3委員会が発足した


 全日本大学野球連盟の平成30年度監督会が1月16、17日に横浜市内のホテルで開かれた。善波達也会長(明大監督)は「ますます有意義な監督会とするため、また、学生たちも良い方向にいく活動をするための体制を整えていきたい」と語り今回、大きな展開を見せた。

 昨年の監督会では「野球普及委員会」が発足。野球人口減少の阻止、底辺拡大のための活動として、同委員長である東大・浜田一志監督がリーダーシップを取り、昨年7月1日には明大野球部と合同で5〜9歳を対象とした野球教室「東大球場スポーツデー」を開催した。

 白球に触れるだけでなく「賢い子どもの育て方〜東大野球部員の幼少期に学ぶ〜」と題した保護者向けの講座も開き、浜田監督は教育における、野球の位置づけの高さについて、熱弁をふるった。

 このように昨年、大きな一歩を踏み出したわけだが、今年は卓越した理論を持つ筑波大・川村卓監督が監督会の新幹事として浜田監督のサポート役に回り、発展させていく構えだ。

 今年はさらなる活性化を目指すため、新たに3つの委員会を立ち上げた。「安全推進委員会」(関東学院大・鈴木聡委員長、日大・仲村恒一幹事)、「学業充実委員会」(奈良学園大・酒井真二委員長、関西国際大・鈴木英之幹事)、「総務委員会」(平成国際大・大島義晴委員長、上武大・谷口英規幹事)。このように、各委員会には委員長と幹事をつけ今後、全国26大学連盟からも委員を募り、具体的に動かしていくという。

 例えば、「学業充実委員会」では、学生の本分である授業と野球の両立を実現させていくため、より良い方法を模索。大学4年間、より濃密なキャンパスライフを送るため、互いに情報共有を図っていく。

「今回はアンケートも取りました。意見を集約して、全国で情報交換をしていきたい」(善波会長)

 現場で指揮を執る監督が大学野球の枠だけにとどまらず、球界発展へ真剣に取り組む。地道な4委員会の活動から、将来的には大きな成果が得られることが期待される。

文=岡本朋祐 写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング