渡米前は最多勝2回、獲得していた川上
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は1月28日だ。
2008年オフ、FAで海を渡り、アトランタ・ブレーブスに移籍した
川上憲伸。
中日時代の04、06年にはいずれに17勝で最多勝にも輝いた竜のエースだ。
ただ、1年目の09年こそ7勝を挙げたが、右肩の故障もあって実力発揮とはいかず、11年限りで自由契約。翌12年1月28日、中日が川上との入団交渉が合意に達したと発表した。メジャー通算は50試合8勝22敗1セーブ、防御率4.32だった。
契約を終えた川上は30日には沖縄に入りし、31日に正式契約。会見では「新人のつもりでがんばります」と語った。年俸は3000万円+出来高(推定)で、背番号は以前につけていた11となる。
しかし、以前のようなパフォーマンスを取り戻すのが簡単ではないのも百も承知。
「メジャーのボールが少し合わないというのもありましたが、日本の最後のほうからカットボールが少しあやしくなってきたんで、もう一度真っすぐと同じ腕の振りで投げられるようにしたい」
そう言って表情を引き締めた。
写真=BBM