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巨人・野上亮磨、秘めた想いと独特な調整法

 

2月1日のキャンプインから、連日のブルペン投球を行う巨人野上亮磨


 キャンプイン直前に新天地でのプレーについて聞くと、「そりゃあ、ちょっとはビビッていますよ。俺、ちゃんと投げられるのかなって、不安ですし」と話していた野上亮磨だったが、第1クールを見る限り、順調に一歩を踏み出したよう。西武からFA移籍の新加入選手だが、巨人流を取り入れつつも、ブレずにこだわりの調整法を貫いている。

 まず、2月1日のキャンプ初日から、3日まで連日のブルペン投球がそれ。30歳を超えた実績ある選手(しかもスターター)のキャンプ序盤からの連投は、なくはないとはいえ、少々珍しいケース。傾斜を使った投げ込みで肩を作るのが西武時代からのスタイルだそうで、第1クール最終日となる4日目も「投げるつもりです」とクール皆勤(4連投)を宣言した。

 小林誠司と初めて組んだ3日のブルペン投球では、全80球を投じ、すべて外角低め直球のみ。小林にそこに構えるように指示すると、ほとんどミスを犯すことなく投げ切る精密機械ぶりを披露した。西武時代はスライダー、フォーク、チェンジアップ、カーブ、カットボールなど、多彩な変化球を操る印象も、野上本人は「直球があって、初めて変化球が生きる。僕の生命線は、真っすぐです」と話しており、全球外角低め直球に関しては「真っすぐをしっかり投げられるようになってから変化球」と説明し、ここにも独自のこだわりを見せた。

 神村学園高卒業後に進んだ日産自動車での、勝利に対してシビアに向き合う教えと、3年間の経験が現在のプレースタイルに大きく影響を与えていると言い、調整法もそこから導き出されたもの。「四球はリズムが崩れるので、そこ(制球)は意識しています。(ブルペン投球は)自己満足にならないように」と練習から意識が高い。ちなみに、昨季は24四球で1試合平均1.50個。制球力は日産自動車時代からの積み重ねの賜物だ。

「菅野(智之)がいて、田口(麗斗)がいて……、僕は4〜6番手で1年間頑張ります」と今年の意気込みを語る野上。言葉は謙虚だが、内に秘めた想いは強い。

文=坂本 匠 写真=BBM
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