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西武のドライチ、齊藤大将が『平常心』を大切にする理由

 

キャンプ地・南郷のブルペンで投げ込む齊藤


 決して心を乱すことはない。

『平常心』

 西武のドラフト1位ルーキー、齊藤大将がマウンドで強く心に刻んでいる言葉だ。周囲に惑わされず、自分のペースを崩さない。その重要性を再認識したのは明大3年春のことだった。

 2016年4月18日、東大2回戦。2対2と同点の7回裏から登板した齊藤は2イニングをゼロに抑える。だが9回裏、二死二塁とサヨナラ負けのピンチを招いた。

「東大が勝ちそうになると球場が東大を応援する雰囲気になる。“負けたらどうしよう”と余計なことを考えて、ムダに力んでしまいました。結局、自分の投球ができずに球を置きにいって……」

 東大の三番に右中間へ運ばれ、二走がホームに生還。東大相手に04年秋以来となる12年ぶりの敗戦を喫してしまった。

「本来のピッチングができなくて負けてしまって。そのほかにも“いつもどおりに投げられたら”という試合がいくつかあったので。やはり、気持ちの部分、常に『平常心』でいることが重要だと思いましたね」

 失敗を成長に変えた齊藤。ドラフト1位でプロの世界に飛び込むまで実力を磨き上げた。

 プロでも『平常心』を貫き通せば、きっとチャンスをつかむはずだ。

文=小林光男 写真=大泉謙也
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