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プロ野球デキゴトロジー/2月16日

年俸調停委員会が大洋・高木豊に昇給裁定【1993年2月16日】

 

1月28日、4回目の交渉も決裂


 プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は2月13日だ。

 1992年オフ、年俸1億263万円を要求し、球団ともめていた横浜・高木豊の契約問題が93年2月16日になって、ようやく一件落着した。

「3年連続3割打者」と「主将としての指導力」でアップを主張する高木に対し、球団側が成績はともかく査定ポイントでは落ちていると、当初はダウン提示。その後、現状維持の9330万円までは歩み寄ったが、そこからこう着状態となった。

 キャンプ直前1月28日の4回目の交渉も決裂。裁定は年俸調停委員会に委ねられ、2月16日、下された新年俸は球団提示を510万円上回る9840万円。1億円には届かなかったものの高木寄りの軍配となった。

 2月1日からのキャンプに自費参加、途中4日にも上京し、調停委員会の事情聴取を受けていた高木は「まずはホッとしました」と笑顔を見せた。

 しかしながら、この93年オフ、高木はチームの若返りを理由に自由契約となった。おそらくは、この件も影響してだと思う。

写真=BBM
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