プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか」紹介していく。今回は2月17日だ。
1995年、
ロッテ監督就任即2位にチームを浮上させながら、
広岡達朗GMとの確執もあって1年で去ったバレンタインが2004年、監督に復帰した。
春季キャンプでは2月17日に初めて紅白戦を行ったが、早くも“らしさ”を発揮。「実戦での気持ちを持ってもらう」との意向から各回の攻撃前に、前の回で最終打者になった選手が打席に入り、シート打撃。無死一、二塁で攻撃を行い、状況によっては、その走者を残したままゲームに突入した。さらに5回裏には併殺でチェンジとなり、ベンチに戻ろうとした選手を引き留め、二死から再び攻撃を行う光景もあった。
このゲームでの注目は韓国球界から加入した新外国人イ・スンヨプだ。四番に座って5打数4安打。イニングの合間の無死一、二塁のケース打撃では見事、右中間に3ランをたたき込んだ。
「最初のゲームで結果を出したかったのでよかった。ただ、あくまで練習。納得できないバッティングもあったので、これから練習して克服していく」とスンヨプ。
着々とバレンタン流チーム改革が進んでいた。
写真=BBM