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【ヤクルト】戻ってきた青木宣親の存在感【キャンプ取材現場発】

 

【ヤクルト】戻ってきた青木宣親の存在感


7年ぶりの復帰だが、青木(写真中央)はすでにチームに溶け込んでいる


 浦添のグラウンドには連日、青木宣親の元気な声が響いている。年明けの1月5日に36歳の誕生日を迎え、チームでは年長者の部類に入る。前回在籍時には「背番号1」を背負うチームの顔で、メジャー帰りという経歴。異彩を放ってもおかしくない状況だが、本人の立ち居振る舞いがそうさせない。青木の周囲は常に笑顔がいっぱいだ。

「選手みんなと話したわけではないけど、大体は覚えましたね」と青木は笑っていう。7年という歳月はチームを一変させた。自分より年長者は石川雅規館山昌平くらいで、ともにプレーした選手も畠山和洋を始めとして数えるほどだ。宮本慎也も、指導者として球団に戻ってきた。

 前回、ヤクルトでプレーしたのは29歳まで。それからメジャーで6シーズン過ごした。特に最初の2年間は環境になじむのに苦労したという。そういう時期を乗り越えたことで、「人として成長できたのかな」と実感している。

 2月18日のDeNA戦(浦添)から実戦に突入。打席に立つことで試合勘を取り戻していく。対戦相手の顔ぶれも変わっているが、「どんな投手がいるのか楽しみですね」と前向きだ。

 公式戦で安打が出ればNPB通算1285安打目。これが日本での再スタートとなる。青木の存在感、そして安打数がヤクルトというチームを変えてくれそうだ。

文=富田 庸 写真=小山真司
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