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【ヤクルト】青木宣親の周囲に人の輪【キャンプ取材現場発】

 

【ヤクルト】青木宣親の周囲にに人の輪


安打は出ず2打席で退いた青木。徐々に調子を上げていく


 青木宣親の日本球界復帰を、誰もが祝福しているようだった。2月18日、浦添で行われたDeNAとの練習試合。試合前のアップ時、青木は姿を現すなり相手方のベンチへ。あいさつしたのは元同僚で、現在は敵将となるDeNA・ラミレス監督。久々の再会を楽しむかのように、しばし談笑した。筒香嘉智も青木の姿を見つけるなり、すぐに駆け寄り、サングラスと帽子を取ってあいさつ。こちらは2017年の侍ジャパン、チームメートである。早大時代の1学年後輩で、ヤクルトでもチームメートとなった田中浩康とは熱い抱擁。侍ジャパンの稲葉篤紀監督も視察に訪れており、青木の周りには終始、人の輪が広がっていた。

 試合では「一番・中堅」で登場するも、2打席とも遊ゴロに倒れ、ベンチに退いた。それでも青木のホームユニフォーム姿に、集まった観客は大喜びで、打席に入れば一際大きい声援を送った。球場から引き上げる際にはサインを求めるファンが殺到し、もみくちゃとなった。

「楽しくできた。気持ちよかったです」。無安打ながら、青木は充実した表情で試合を振り返った。それでも打席での感覚はこれから取り戻していくことになる。「まだ、さすがにタイミングが取れていない。今後に生かしていければ」。

この日の試合では、青木の復帰を山田哲人がバックスクリーン横に、畠山和洋が左翼場外へ“祝砲”を放った。打線にとっては、ただの“プラスワン”ではない効果がある。

文=富田 庸 写真=前島 進
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