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阪神・ドリスの藤川球児評とは?

 

今季来日3年目を迎えるドリス。アメリカでの藤川球児との出会いが、日本での活躍につながっている


 昨季のセ・リーグ最多セーブの阪神・ドリス。キャンプも順調に調整を進めており、今季もクローザーとして阪神の勝利にしっかりと貢献してくれそうだ。そのドリスはマテオなどから「口が4つある」と言われるくらいおしゃべりなのだ。

 3年目となり日本語も少し話せ、チームメートからもイジられたり、イジッたりとすっかり阪神に溶け込んでいる。ドリス本人も「ずっと阪神でプレーしたい」と話すほど。そのドリスとマテオ、そして新加入のモレノが積極的に声を掛ける投手が藤川球児で、英語とスペイン語などで会話をしているのだ。藤川も積極的に外国人投手たちとコミュニケーションをとっている。ドリスは阪神に移籍する前から日本に興味があった。そのときにカブスで出会ったのが藤川球児だった。

「最初はおとなしい投手というイメージだった」とドリスは振り返るが、このときに日本で自分が通用するのかを聞き「君の強い真っすぐだったら大丈夫だ」というお墨付きをもらった。そして、阪神に入団が決まったときに藤川もたまたま復帰を果たしていた。

「またチームメートになれてうれしかったよ。今ではすごく頼れる存在で尊敬できる人。実際にはすごく明るくて、家族とも交流があるんだ」と頼りにしている。マテオもメジャー時代から知っていると言い「尊敬している」という。

「彼らにいやな思いはさせたくないし、ラクにマウンドで投げてほしい」と藤川。 藤川がいたことでこの2人がスムーズにチームになじみ、昨季は最強のリリーフ陣を形成したとも言える。この信頼関係がある限り今季の阪神リリーフ陣もあいかわらず強力な布陣となるはずだ。

文=椎屋博幸 写真=早浪章弘
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