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【大学野球】早大が台湾の大学と合同練習した背景は?

 

早大と南華大(台湾)が2月20日、安部球場(東京都西東京市)で合同練習を行った


 台湾から日本へ遠征している南華大が2月20日、早大と合同練習を行った。早大・高橋広監督の義兄に当たる大神訓章氏(山形大名誉教授)と同大学との縁がきっかけで実現した。

 大神氏は山形大バスケットボール部の監督を40年以上率い、インカレに7回出場し、最高成績は5位の名将。次女・雄子さんは日本代表(現トヨタ自動車主将)として2004年のアテネ五輪に出場している。大神氏は15年来、台湾との交流があり、同大学退職後、佛光大の客員教授(女子バスケットボール部監督)を務めた後、同じ運営母体の南華大の付属校にあたる普門高の女子バスケットボール部監督も歴任した。

 普門高は“台湾の甲子園”にあたる大会で3位の成績を収めたこともある強豪校。2016年に南華大には野球部が創部し、メキメキと力をつけてきた新興校である。強化の一環として「日本へ遠征したい」との流れとなり、大神氏が橋渡し役となった。

 昨年3月、早大は台湾遠征を実施。第1回遠征(1917年)から100周年という節目だった。今回の合同練習へ向けた話し合いが高雄で行われ、準備を進め、1年後に具現化したのだ。

 今遠征には選手26人が参加。早大とは25日まで合同練習を行い、その後は立大、専大など5試合のオープン戦が組まれている。

 練習の冒頭で早大・小島和哉主将(4年・浦和学院高)が「お互いの良いところをマネし合って、より良いものにしていきましょう!!」と挨拶すると、南華大の主将も「日本に来られてうれしいです。たくさんのことを学んでいきたい」と話した。

 南華大の選手たちは早大のシートノック、打撃練習をじっと見守り、早速、収穫を得た様子。両校にとって、有意義のある国際交流の6日間になるに違いない。

文=岡本朋祐 写真=高塩隆
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