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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説69】育毛剤でドーピングに引っかかった、かわいそうな助っ人【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

ガトームソン[2005−06ヤクルト→07−08ソフトバンク/投手]



 2005年、ヤクルトに入団したガトームソン。先発投手の一角として活躍し、06年にはノーヒットノーランも達成した。しかし、そのオフ、契約でもめ、退団。ソフトバンクに移籍した。

 同年の8月にはドーピング検査に引っかかり、20日間の出場停止と罰金処分となった。検査に引っかかったのは日本球界では初めての例である。これはフィナステリドという薬物で、はっきり言えば育毛剤の成分。ガトームソンはヤクルト時代からフィナステリドが禁止薬物との警告を受けていた。

 それほどまでして使いたかったというのは、身に覚えのある中年男性の心に訴えかけるものがある。もしかしたら、一般にはあまり知られていないが、突然球が速くなったりする効果があるのかもしれないけど(フィナステリドはいま禁止リストから除外されている)。

写真=BBM
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