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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説74】ドーム球場で場外弾を放った史上最強のパワーヒッター【助っ人トンデモ話】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

カブレラ[2001−07西武→オリックス08−10→ソフトバンク11−12途/内野手]



 厚い胸板と太い腕。身長や体重ならもっと大きな選手もいたが。これだけの分厚い筋肉の持ち主はいなかった。2000年、2Aでは53試合で35本塁打、メジャーでも初打席初本塁打を放ったアレックス・カブレラだ。

 01年に西武入団。オープン戦からドデカいホームランを打ちまくり、4月30日のロッテ戦(西武ドーム)で放った17号は、スコアボードをかすめ場外に飛び出し、推定飛距離は150メートル。月間の日本タイ記録15本目でもあった。

 5月10日には38試合で20号。センターライナーかと思う低い当たりがホップしてフェンスを越えた。26日のダイエー戦(西武ドーム)で放った25号は、当たれば賞金1000万円の地上20メートルの看板の、さらに5メートル上の屋根を直撃。はね返った打球は屋根とスタンドの隙間から場外に消え、推定飛距離はなんと170メートル。それを聞いたカブレラは表情も崩さず、「180メートルくらいなら飛ばしたことがあるよ」と答えていた。

 途中失速も最終的には49本塁打。それでも近鉄のローズが当時の日本最多タイの55本塁打でタイトルを取っている。

写真=BBM
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