明るい性格でチームに溶け込んだ
プロ野球の歴史の中から、日付にこだわって「その日に何があったのか紹介していく。今回は3月8日だ。
先日は外れ助っ人の話を書いたが、きょうはそれなりに活躍してくれた助っ人。
広島の左腕
ジョン・ベイルの初登板の話だ。
2004年3月8日のオープン戦の相手は
巨人。オープン戦初登板、初先発だった広島の新外国人投手ベイルは、初回に3点を失ったものの、2、3回は2イニングで5三振を奪う圧巻のピッチング。存在感十分のデビューとなった。
「2回以降は低めにボールを集めることができた。巨人打線はよく打ちそうに感じたが、まだまだオープン戦だからね」
と謙虚なコメント。
山本浩二監督も「投球リズムがいい。もちろんシーズンでも先発を任せるよ」と絶賛していた。ベイルは同年先発で11勝、翌年は抑えで24セーブ。06年限りで退団し、米球界復帰を果たしたが、10年に1年だけ広島でプレーしている。
当時、週べの週報では、ベイルのデビュー記事に、こんな一文があった。
「ベイルがついにベールを脱いだ」
お粗末でした。
写真=湯浅芳昭