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スポニチ大会リポート

元日本ハム・武田久「ストレートを投げられる勇気を伝えていきたい」【JABA公式サポ・田中優美の熱視線!】

 

3月11日、第73回JABA東京スポニチ大会が開幕! 週刊ベースボールONLINEでは、同大会にまつわるさまざまな情報や知られざる秘話を『JABA×グラゼニ社会人野球公式サポーター』が日替わりで発信していきます。本日は田中優美さんです。

「選手としての準備は大会後に進める」


日本通運・武田久


 今年はNPBから社会人野球に入る選手が多く注目を集めています。今回取材させていただいた武田久投手もその一人。15年間在籍した日本ハムファイターズを退団、今年からプロ入り前にプレーしていた日本通運に“投手兼任コーチ”として復帰されました。

 日本通運に復帰する決め手となった要因を「現役で野球を続けさせてもらえるので」とおっしゃった武田投手。しかし社会人野球復帰後、初の公式大会である今回の“東京スポニチ大会”は、選手としては登録されておらずコーチに専念されています。

 現役を希望して入団されたにもかかわらず、選手として出場のないコーチでの登録は意外に思い、理由をうかがうと「まだ3月なのでこれからです。選手としての準備はこの大会のあとにしっかり進めていきます」と、この大会ではコーチの役割を務め、今後は試合に出られるようにしていく考えを教えてくださいました。

 選手としては、まずは都市対抗の予選で投げることを目標にしているそうですが、「でも若い選手が頑張ってくれたら、それはそれで僕は出なくても良いですけどね。これから1年間、日通の野球を見るのも楽しみです。コーチとして教えたいことは、僕は特別、球が速かったわけではないですけど、ずっとストレートは大事にしてきました。かわすのも良いですけど、スピードの速さに関係なく、まずはしっかり真っすぐを投げられる勇気を持つのも大切。そういう自分が大切にしてきたことも伝えていきたいなと思います」とも話してくださり、コーチとしての役割も充実している様子が伝わりました。

 取材の前後で若い選手とフランクな様子で仲良くされていたのが印象的で、「仲良いですね」と伝えると、武田投手は「年齢の差を感じないです。一緒に練習もするので、コーチと選手ではなくて選手同士の距離感。野球以外のこともたくさん話しますよ」とおっしゃっていました。

 チームの雰囲気もとても良く、頼もしいコーチのいる日本通運。武田投手の目指す“社会人野球の中で模範になるチーム”に、さらになっていくのではないかと思います。

PROFILE

左から成田沙耶加さん、豊島わかなさん、田中優美さん/写真=矢野寿明


なりた・さやか●1990年7月30日生まれ。山梨県出身。ニックネームは「さやくま」。野球観戦歴は家族の影響で幼少時から。趣味は料理とスポーツ観戦、特技は健康食作り。

とよしま・わかな●1986年12月14日生まれ。愛知県出身。ニックネームは「豊ちゃん」。野球観戦歴は小学生のころから。趣味は暗記、特技は歴史に詳しいこと。

たなか・ゆみ●1992年5月21日生まれ。神奈川県出身。ニックネームは「ゆーみん」。野球観戦歴は高校1年生のころから。趣味は動物とたわむれる、特技は脚が柔らかいこと。
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