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【連続写真】南海・門田博光「本塁打に魅了された異才」

 

プロ野球の歴史を彩った伝説のプレーヤーの打撃フォーム、投球フォームを連続写真とともに紹介。今回は“不惑の大砲”としても名を馳せた門田博光だ。

豪快なフルスイング


南海・門田博光


 ホームランのみに徹底してこだわった異才。もともとホームランへのあこがれがあったが、若手時代は四番に野村克也がいたことで、三番打者として中距離ヒッター的役割を担ってきた。転機となったのが1979年キャンプでのアキレス腱断裂。復帰後も足が万全には戻らなかったため、歩いても帰ってこられるホームランを全打席で狙おうと決めた。

 そこから血のにじむような努力を積み重ね、81、83年とホームラン王。88年、40歳の年には本塁打王、打点王の2冠に輝き、MVPに。“不惑の大砲”と話題になったが、この年限りで、南海はダイエーに身売り、門田はオリックスに移籍する。

 スイングは右足を引きつけるように高く上げるのが特徴。ここで力をため、ステップの後もグリップの位置は変えず、しっかり距離を作り、下半身主導でスイングする。

 このとき体の中心で軸に平行に回すのではなく、踏み出した足と頭の斜めの軸での平行回転をイメージした。これによってスイングに角度が生まれ、打球にも角度がつくという考えだ。

 バットも1キロの重いものを使い、体がねじ切れるくらいの力強いフルスイングで、ボールの芯に的確に当てることを意識した。

●門田博光(かどた・ひろみつ)
1948年2月26日生まれ。奈良県出身。左投左打。天理高、クラレ岡山を経て1970年、ドラフト2位で南海入団。89年にオリックス、91年にダイエーへ移り、92年限りで現役引退。[主なタイトル]MVP(88年)、本塁打王(81、83、88年)、打点王(71、88年)。[通算成績]2571試合、2566安打、567本塁打、1678打点、51盗塁、打率.289。

写真=BBM
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