週刊ベースボールONLINE

編集部員コラム「Every Day BASEBALL」

大化けなるか!? 日本ハム「ゴリ」への期待

 

評価が日増し上がってきている日本ハムのドラフト2位ルーキーの西村


「正直、悔しさはありました」

 偽らざる本音だった。日本ハムのドラフト2位ルーキー・西村天裕の言葉だ。7人の新人選手の中で唯一の社会人出身でありながら、2月の春季キャンプはアリゾナメンバーから外れ、二軍スタート。清宮幸太郎に話題が集中し、ここまでなかなかスポットライトが当たることはなかった。

 だが、ペナントの開幕まであと2週間を切り、さらには限局性腹膜炎で戦線離脱した清宮よりも「いま最も一軍に近い」ルーキーが西村かもしれない。「一軍にしがみついていきたい」とエネルギッシュで闘志むき出しのピッチングで、ここまでマウンドに上がるたびに、評価を上げ続けてきている。

 特に圧巻だったのは3月4日のロッテとのオープン戦。本拠地の札幌ドームでの念願の「初登板」で3番手で登板。アマ時代から磨き続けてきた最速152キロのストレートで3者凡退。抑えるたびに「よっしゃあ!!」と雄叫びをあげ、札幌のファンにも強烈なインパクトを与える投球を見せた。

 誰にでも愛される真っすぐな性格と明るいキャラクターも魅力で、昔からの愛称であるという「ゴリ(顔がゴリラに似ているから)」もチーム内でも浸透中。新たなムードメーカーとしても期待されている。

 目指すは「開幕一軍」。清宮の陰で目立たなかったドラフト2位右腕が、チームの救世主になってくれるかもしれない。そんな期待感が開幕を目前に控えて「ゴリ」からは漂ってきている。

文=松井進作 写真=BBM
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング