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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説92】完全試合達成寸前の乱闘騒ぎ。金田正一、怒りの2者連続三振【怒れる男たち】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

金田の中にあった冷たい怒り


国鉄・金田正一


 1957年8月21日、中日−国鉄戦(中日)で起こった事件だ。

 中日・杉下茂、国鉄・金田正一の投げ合いで、両軍とも8回を終わった時点で得点はゼロ。ただ、中身がちょっと違った。金田はなんと1人の走者も許していなかったのだ。

 9回表、国鉄がようやく1点を取って、その裏のマウンドに金田が立った。先頭打者は代打の酒井敏明だったが、1ボール2ストライクからの内角高めの球をハーフスイング。球審の判定は空振りで酒井は三振となった。

 しかし、これに中日が猛抗議。さらに観客がグラウンドに乱入し、球審を殴る騒ぎとなった。

 43分の中断の後、試合再開。金田の中には冷たい怒りがあった。名古屋出身ということで、もともとヤジられることもあったが、自分の大記録をこいつらはなぜ邪魔するのだ、水を差すのだと思った。金田は続く2人をいずれも3球三振。すべてストレートだった。

写真=BBM
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