延岡学園高・上野元基［投手／3年］

　173センチのエースはマウンドでさらに大きく見える。九州大会では2回戦で強打の筑陽学園を2点に抑え完投。4回以降は1安打しか許さず、三浦正行監督は「勝因は上野の投球に尽きる」と絶賛した。

　宮崎大会までは制球が安定しなかったが大舞台で大きく成長した。門川中ではエースとして全国制覇を経験。「さすがに全国優勝した投手だけあって、マウンドさばきが慣れている。ほかの投手と全然違う」と三浦監督は上野の経験値を高く評価している。

　明豊との準々決勝では5回まで2安打に抑えていながら、6回に突然崩れ、本塁打など5安打を浴びて6点を失った。だが、そのままズルズル崩れることはなかった。7回以降は立ち直り、最終回まで無失点に抑え150球で完投。「気持ちが強い。勝負どころをちゃんと分かっている」と三浦監督の信頼は厚い。

　全国大会の舞台は中学時代に経験済み。中学で頂点に立った仲間と、再び甲子園で全国の頂点を目指す。

写真＝BBM