週刊ベースボールONLINE

HOT TOPIC

「僕らは彼(大谷翔平)にとって、よきチームメートになりたいんだ」/エンゼルス・トラウト外野手インタビュー

 

「(二刀流挑戦は)とても素晴らしいことだと思う」


エンゼルス・トラウト


 エンゼルス・大谷翔平のチームメート、今週はマイク・トラウト外野手のインタビューをお届けする。1991年8月7日、ニュージャージー州バインランド出身。高校卒業後2009年ドラフト1巡目(全体25人目)でエンゼルス入団。

 11年7月8日のマリナーズ戦で、19歳でメジャー・デビュー。12年に新人王。エンゼルス史上、新人王はティム・サーモン(Tim Salmon)とトラウトのふたりだけ。サーモンは「鮭」、トラウトは「鱒」の意味。

 14年、16年にMVP。メジャー7年間で925試合出場、1040安打、201本塁打、569打点、165盗塁、打率.306。188センチ、106キロ。右投右打。現在メジャー最高の選手と言われている。父・ジェフさんは二塁手で、1983年ドラフト5巡目でツインズに指名されて入団したが、メジャー昇格はならなかった。

――昨年12月、高校生のころからのガールフレンドだったジェシカ・コックスさんと結婚しましたね。おめでとうございます。

トラウト ありがとう。とても楽しい新婚生活を送っているよ。

――大谷翔平選手のエンゼルス入りが発表されたのは昨年12月8日でした。あなたはどこで彼のエンゼルス入団決定を聞いたのでしょう。

トラウト 結婚式前日のディナーの最中だった。ビリー(・エプラーGM)からテキストが来た。とてもうれしかったね。クリスマスの朝にプレゼントを見つけた子どものようだったよ。すぐにチームメートや知り合いに連絡して、大いに盛り上がったよ。大谷獲得に努力してくれたビリーや球団職員に敬意を表したい。

――大谷選手とエンゼルスとの面接には参加できなかったのですね。

トラウト さすがに結婚式をすっぽかすわけにはいかないからね。その代わりにテレビ電話でメッセージを送った。エンゼルスがどれほど素晴らしい球団か、どれだけキミを必要としているか、ということを熱く訴えた。彼がエンゼルス入りを決意してくれてよかったよ。

――大谷選手はベーブ・ルース以来、本格的な投打二刀流に挑んでいます。この挑戦についてどう考えていますか。

トラウト 素晴らしいことだと思う。バットを持てば信じられないパワーだし、ピッチングでは100マイル(約162キロ)の速球を投げるわけだろう? こんな選手、普通はいないよ。

――投打二刀流はとても困難なチャレンジだと思います。あなたはこれまで数々の難題に直面し、それを克服してきたと思いますが、そのために重要なことはどのようなことだったのでしょうか。

トラウト 常にポジティブな姿勢でいることだと思う。ネガティブな思考は排除しなければいけないね。チームにはアルバート(プホルス)とか僕とか、メジャーで経験を積み、実績を残してきた選手がいる。僕らはさまざまな面で大谷を助けてあげることができると思っている。彼には、そのことを忘れずにいてもらいたいな。僕らは彼にとってよきチームメートになりたいんだ。メジャーの野球に適応するのは簡単なことでないから苦しむことがあるかもしれないけれど、彼ならきっとみんなをアッと言わせるような活躍をすると思うよ。

取材・構成=樋口浩一 写真=Getty Images
週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部

週刊ベースボール編集部が今注目の選手、出来事をお届け

関連情報

みんなのコメント

  • 新着順
  • いいね順

新着 野球コラム

アクセス数ランキング

注目数ランキング