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大谷翔平が操る「悪魔のようなスプリット」の正体

 

原型となるフォークの握り


大谷が実際に公開したフォークボール(スプリット)の握り。人さし指と中指を縫い目に掛ける。指があまり長くないこともあり、深くは挟まない。上からかぶせるイメージで投げる


 衝撃のピッチングで、4月8日(現地時間)のアスレチック戦でメジャー2勝目をマークしたエンゼルスの大谷翔平。その試合で160キロのストレートと同様に、全米を震撼させたボールが「悪魔のような」と表現された高速スプリットだ。

 日本ハム時代の2015年の週刊ベースボールの「変化球特集」の中で、今回投げたスプリットの原型となるフォークボールの握りと投げ方公開をしている。魔球の全貌を語った本人のインタビューを再録してみたい。

「僕が一番自信がある変化球がフォークボールであり、主に決め球に使っています。僕は指が人より短いこともあり、あまり深く挟みません。手をボールにかぶせる感じで、スプリットに近いですね。投げる際に一番意識するポイントは『親指』です。指を縫い目に掛けない人もいますが、僕は4本の指を掛けます。それは手首をロックするためです。ロックしないとリリースの前に手が後方に寝てしまうので。あとは握った形をボールを離すまで維持し、真っすぐと同じように投げるだけですし、さらに落ちると信じることも大切です(笑)」

エンゼルス・大谷翔平(写真=Getty Images)


 日本で磨かれ、さらにメジャー仕様で進化した大谷の魔球。このボールを武器に、希代の二刀流が世界最高峰の舞台でさらにその力を見せつける。

文=週刊ベースボール 写真=BBM
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