好機でいま一番怖い打者
チーム打率.251(リーグ3位)とまだまだ本調子とは言えないソフトバンク打線。しかし、下位打線から血気盛んな姿を見せているのが、5年目の上林誠知だ。4月9日時点で打率.423は、
日本ハム・
近藤健介に次ぐリーグ2位。開幕から8試合連続安打を続けている。
オープン戦では二番起用もあったが、開幕からは八番に座る上林。
柳田悠岐、
内川聖一、
デスパイネの強力クリーンアップ以降も、粘って四球も選べる
中村晃、一発警戒の
松田宣浩が続くため、チャンスの場面で打席が回ってくることも。そこで、勝負強さが光る。
得点圏=打率.800(5打席5打数4安打、0本塁打、3打点)
また、4安打のうち3安打が追い込まれてからのヒットと、粘りが結果につながっている。
4月1日
オリックス戦 8回一死二塁 6球目(1ボール2ストライク)
4月7日
楽天戦 2回一死一、二塁 7球目(2ボール2ストライク)
同 9回一死一、三塁 5球目(2ボール2ストライク)
この絶好調ぶりにはキャンプ、オープン戦期間中と熱心にマンツーマン指導をしてきた
王貞治球団会長もご満悦。「第二の故郷」仙台からのいい流れをそのままに、若鷹がチームにも勢いをもたらしていく。
写真=BBM