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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説112】サラブレッドと競争させられた世界の盗塁王・福本豊【爆笑&小ネタスペシャル】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

観客増のために


阪急・福本豊


 黄金時代を築き上げた阪急だが、関西のプロ野球と言えば、やはり阪神。観客動員の面では、ずいぶん苦労した。

 観客増のため、こんな仰天企画もあった。1983年4月30日の近鉄戦の前に、盗塁王・福本豊(写真)とメジャーの盗塁王モーリー・ウィルスの息子バンプが、外野からバックネットまでの60メートルをサラブレッドのジンクピアレス号(牝5歳)と競争するというのだ。

 当初は簑田浩二も入れた「快足トリオ・イベント」として選手に確認もせずにマスコミ発表していたが、簑田はすぐにキャンセル。福本も断るつもりだったが、「公表した以上、来てくれたファンのためにもやめることはできない」と球団社長にじきじきに頼まれ、断れなかったという。

 当日の西宮には2万8000人のファンが集まったが、馬がスタートに失敗し、まともな競争にはならなかった。優勝は7.6秒のバンプだったという。

写真=BBM
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