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2018セ・リーグ6球団の二番事情は?

 

優勝するためには、そこが十分に機能していなければいけない。打線をつなぐ役割を果たす二番。シーズンが始まって対戦カードもひと回りしたが、果たして各球団、つなぎ役がどのような働きぶりを見せたか。セ・リーグ6球団の二番事情を見ていこう。

横浜DeNAベイスターズ



 今季は主に阪神からFA移籍の大和が座るが、開幕から2戦は一番・桑原将志、二番・大和のコンビが機能せず、3戦目には一番・神里和毅、二番桑原というラインアップが敷かれた。転機となったのが4月8日の広島戦(マツダ広島)だった。左打席で打率.133と結果が残せていなかった大和が右打席専念を決意。二番に入ったこの日の試合は、右打席で3安打と開眼。大和は10日の巨人戦(東京ドーム)でも8回に逆転の口火となる左前打を放つなど、二番打者としてチャンスメーク&つなぎ役を担う。

広島カープ


広島・菊池涼介


 球界を代表する二番と言えるだろう。昨季まで4年連続で100試合以上を務める定位置を、今季も自分のものにしている菊池涼介。昨季にプロ野球39人目の通算200犠打を史上4番目のスピードで達成したように、自己犠牲はいとわない。かと思えば右方向への技ありの流し打ちや、ここぞという場面での本塁打など、変幻自在な打撃で、さまざまな役割を果たしている。一番・田中広輔、三番・丸佳浩と並ぶトリオは、12球団で最も厄介な上位打線だ。

東京ヤクルトスワローズ



 一番・山田哲人、三番・バレンティン、四番・青木宣親が固定される中、二番打者は流動的な状況だ。開幕から4戦は左の山崎晃大朗、その後は頭部死球で離脱した川端慎吾の代役として登場した右の西浦直亨、左の奥村展征。3人がその座を分け合っている。警戒される山田哲は四球が多く、塁に出れば果敢にスチールしてチャンスを拡大。それだけに、中軸につなげる二番打者の働きが欠かせない。

阪神タイガース


阪神・鳥谷敬


 阪神にとってこの打順が一番の悩みかもしれない。開幕は二番に鳥谷敬を起用。ベテランの力を借りて臨んだが、打撃不振で4月14日まで二番での打率が.095。鳥谷の代わりに出場の上本博紀が4試合で.455と活躍したが二塁の守備に不安が残るため、二番定着できず。また西岡剛山崎憲晴も存在感を示せなかった。ただ、4月15日のヤクルト戦(甲子園)で再び二番に入った鳥谷が、3安打のマルチヒット。ここから盛り返す可能性も出てきた。

中日ドラゴンズ



 昨季は主に一番を務めた新人王が、新たな役割で試行錯誤している。初球から打ちにいく積極打撃が持ち味の京田陽太だが、一方で出塁率には難があった。二番に座ることで、新たにトップバッターを務める大島洋平が出塁しているケースが多く、相手が盗塁を警戒することで塁間が空き、ヒットゾーンが広がる新打順を「打ちやすい」と歓迎。しかし今季は徹底マークもあり、三振数が増加。得意だった犠打をファウルにしてしまう場面も。2年目の洗礼を乗り越えさらに成長できるか。

読売ジャイアンツ


巨人・吉川尚輝


 プロ2年目でのレギュラー定着が期待される吉川尚輝一択。二番(二塁)はここ数年固定できずにいたチームの課題であり、試合で起用しながら育てていく方針だ。新人年だった昨季は故障で出遅れ、一軍出場はわずかに5試合のみ。中京学院大時代は一・三番がメーンで、二番の経験はないと言うが、打率は.250を前後する程度で三振(特に空振り)が多いのも玉にきずも、2戦連続でノーヒットに終わったことはなくコンスタントに安打を放ち、得点も10とまずまず。5連敗後の打線組み換え時も二番だけは動かなかった。吉川尚なりの二番打者像を早期に築き上げることが期待されている。

写真=BBM

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週刊ベースボール編集部

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