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プロ野球仰天伝説

【プロ野球仰天伝説120】優勝決定の瞬間、捕手よりも早く投手に到達する石井一久【爆笑&小ネタスペシャル】

 

長いプロ野球の歴史の中で、数えきれない伝説が紡がれた。その一つひとつが、野球という国民的スポーツの面白さを倍増させたのは間違いない。野球ファンを“仰天”させた伝説。その数々を紹介していこう。

キャッチャーよりも早く


2008年、西武日本一の瞬間


 いつから、どんなきっかけで思い立ったのかは分からない。ただ、僕らは口数が少なく、なかなか本音を明かしてくれない彼が、本当は足が速いことだけはこのパフォーマンスから知った。

 優勝決定時、左腕投手・石井一久のベンチからのダッシュである。例えば2001年の近鉄との日本シリーズ。通常投手に一番最初に飛び付くのはキャッチャーだが、このときは古田敦也がヒザを故障していたこともあって、石井が断トツの速さを見せ、胴上げ投手の高津臣吾に届いた。

 石井はその後、海を渡ってメジャーに行き、ヤクルトに戻り、最後は西武で現役生活を終えているが、写真は現役最後の胴上げ試合となる西武時代の2008年、巨人との日本シリーズ第7戦だ。胴上げ投手のグラマンにまたも一番乗り。捕手は一塁のカバーに回っていたようだ。ここまで徹底するのは、なんだかとてもすがすがしい。

写真=BBM
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